2024.06.21

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【プレゼント】あなたもマセラティ グレカーレで高速道路試乗を体験できる! 自動車評論家の小川フミオさんがリポート

イタリアンラグジュアリーを体現したマセラティのSUV、グレカーレ

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MC20やグラントゥーリズモなどの高性能スポーツ・モデルを次々に登場させ、さらにはそのノウハウを惜しげもなく注ぎ込んだSUV、グレカーレでイタリア車のラグジュアリーなイメージを牽引するマセラティ。2024年、110周年を迎える同社がいま、ラインナップのなかでも力を入れているのがグレカーレだ。今回は、モータージャーナリストの小川フミオさんがマセラティジャパンの玉木一史 業務執行取締役とともにグレカーレに乗って、クルマ好き同士としてその魅力を語り合った。

グレカーレにはまだ多くの魅力が潜んでいる


もっとも色気のあるSUVともいえるマセラティ「グレカーレ」。クルマを楽しみたいひとにとって、絶対にいい選択になるだろう。出来もいいし、マセラティは、所有するよろこびを強く感じさせてくれる希有なブランドである。



世のマセラティ好きは、乗ったときの幸福な気分を多くのひととシェアしたいけれど、いっぽうで、自分だけがマセラティの価値を知る愉悦に浸りたいと思っているんだとか。それ、よくわかる。

マセラティのことも、グレカーレのことも、わかっているよ、と言いたいかたもこれを読んでいると思うけれど、グレカーレには、じつは、一般に知られているより多くの魅力が潜んでいる。それをお伝えしようと思う。

マセラティは、1914年にボローニャで、マセラティ兄弟の手によって創業。ほかにも例があるとおり、すぐれた自動車メーカーのいくつかは、結びつきの強い兄弟が起業している。

興味ぶかいのは、どのブランドもモータースポーツ活動やスポーツモデルに力を入れている事実。マセラティとともに、大きな企業だけれど人間味が感じられるのは、情熱という人間味のある要素を大事にしているところだと、私は感じている。

マセラティ兄弟による「ソシエタ・アノニマ・オフィチーネ・アルフィエーリ・マセラティ」(当時の社名)が送り出すスポーツカーは、1920年代から第二次大戦前はレースで大活躍し、世界中にその名をとどろかせた。



戦後は、高級GTづくりに専念。経営上の困難にときどき見舞われたものの、GTづくりで2020年代まで名声を保ってきたのは、すごいことだと私は思っている。

ドライブを経験すると、マセラティの名声がこれまで揺るがなかった理由がわかるはずだ。

グレカーレが発表されたのは、2020年。私はモデナで試乗した。そのときは、レヴァンテからの乗り換えだった。レヴァンテはすこしソフトめのサスペンションセッティングゆえ、それをうまく制御しながらドライブする楽しさのあるモデルだ。

そのとき、イタリアの太陽の下で初めて見たグレカーレは、金属の塊から削り出したような凝縮感の強いデザインが印象的だった。マセラティのシンボルとして創業者のひとり、マリオ・マセラティがオリジナルデザインを手がけたトライデントが目立つフロントグリルがなんともステキに見えた。



トライデントとは日本語だと三叉の鉾。マセラティ創業の地であるボローニャのマッジョーレ広場に建つローマ神話の海神ネプトゥネヌス(ネプチューン)が手にしている。その先の部分だけを意匠化したもの。上手なデザインはさすがイタリア人の美的感覚と言いたくなる。

クルマ好きは、このトライデントエンブレムを見ただけで、心が騒ぎ出す。自分のなかにあるマセラティへの思い入れが刺激されるから。そしてグレカーレは、期待を裏切らない出来なのだ。

グレカーレの走りの印象は、びしっとしていた。私は、いまのマセラティが本社を置くモデナ郊外の山道を、たいへん楽しく駆け巡ることが出来た。ギアセレクターが液晶画面のなかのボタンという大胆なデザインも、変えることをいとわない、と私たちが常日頃耳にしてきたイタリア人気質ゆえか、と納得してしまう。



レヴァンテより車体のロールは抑えめで、ハンドルを切るとさっと間髪いれずに車体が反応して、ノーズが内側を向く。このとき思うのは、これはいわゆるSUVではないな、ということだ。全高約1.7mのスポーツカーを運転しているような気分になる。

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「グレカーレのキャッチコピーは”Everyday Exceptional”。日本語では、あなたの日常を格別なものに。私たちはそうお伝えしています」

上記のように語るのは、マセラティジャパンの玉木一史業務執行取締役(ジャパンジェネラルマネージャー)。前職は日産自動車で、北米日産での経験が特に長く、トラック・SUVのチーフ・マーケティング・マネージャーや北東部地域のセールス&マーケティングマネージャーなどを経験してきた。しかもクルマ大好き。



マセラティのラインナップの頂点にはMC20というスポーツカーがあり、最近では長距離移動も快適なグラントゥーリズモがフルモデルチェンジして登場。マセラティのラインナップの刷新が進むなか、どのモデルにも共通するのは、高級GTというコンセプトに基づいてのクルマづくりだ。レーシングカーを彷彿とさせるパフォーマンスを大事にしつつ、長距離も快適に運転できるセッテイングを目指している。

グレカーレも例外でない。ラインナップは2リッター4気筒エンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「GT」をはじめ、同じパワーユニットですこしパワーアップしている「モデナ」、そしてMC20やグラントゥーリズモと基本的に同じ3リッターV6「ネットゥーノエンジン」搭載のトップモデル「トロフェオ」と、幅は広い。



「マセラティは、子どものときから憧れていましたし、いいなあと思ってきたブランドです。すごいと思うのは、私が昔から憧れてきたマセラティ車のデザインが、何十年たっても古びてみえないこと。タイムレスデザインは大きな特長で、おそらくいまのモデルも、たとえば50年後にコンコースデレガンスに出品したら賞がとれると思ってます」

玉木氏とマセラティの関係。いまは、憧れの対象から、販売の面倒をみる対象にすこしシフトした。ジャパンジェネラルマネージャーの立場として、マセラティの市場を見て感心することがある、と語る。

「マセラティをたんなるクルマとして見るのではなく、自分の人生をゆたかにするツールととらえている顧客がいらっしゃって、その方たちは、美術だったりお食事だったり、人生のさまざまな喜びに通じていらっしゃって、マセラティに乗ることもそのひとつ、と考えておいでだということがわかりました」






加速性をたんに数字で表現したり、価値をリセールバリューで語ったりする。そんなクルマとの付き合い方でなく、乗るときのファッションを含めて高揚感をなにより大事にしている。マセラティはそういうひとのために作られているのだと、玉木氏は理解したそうだ。

「私がマセラティジャパンに入る前ですけど、マセラティに乗っているひとを見ると、とても雰囲気がいい。誤解を恐れずに言いますと、大衆化していないブランドのよさが感じられて、マセラティを選ぶんだから、オーナーは本当に目利きなんだろうなと思ったものです。オーナーがクルマを引き立ててくれているし、クルマとオーナーの関係性がとてもよいんです」



きっと、このさき数がもっと売れるようになっても、オーナーとブランドの関係は変わらないんじゃないかと思うそうだ。乗るひとがマセラティを理解して乗ってくれているかぎり、ブランドは陳腐化しないし、価値は揺るがない。

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マセラティの新たな魅力とは何か?

マセラティのもうひとつの魅力が、「フォーリセリエ」なるサービス。「貴方だけの1台を作り上げるパーソナライゼーションプログラム」とうたわれ、シートのステッチにはじまり、内外装のカラーや、内装材などカスタム化ができる。

私はマセラティ本社で「火星からのオーダーを実現する」というコンセプトで仕上げられた「Grecale Mission from Mars」なる、世界に1台のグレカーレを見たことがある。

車体は特殊な質感の多層式メタリックカラー「ギャラクティックオレンジ」で塗装。内装には火星をイメージした赤の挿し色。ガラスルーフを見上げると、「銀河を旅するドライバーのために」特別な星図が描かれていた。

米国ではマンハッタンの高級百貨店ニーマンマーカスが22年のクリスマスに合わせて、「バービー」仕様のグレカーレを販売して話題を呼んだのも記憶にあたらしい。



みんな楽しんでいるのだ。エレガンスからスポーティまで、自分の好みでクルマを仕上げるのはクルマ好きの夢のようなもの。マセラティではディーラーに、フォーリセリエのカタログも用意して、イメージをかきたてる手助けをしてくれる。

私が、東京都内のショールームに足を運んだとき見たのは、「グレカーレ トロフェオ フォーリセリエ」で仕立てた特別モデル。リキッド・ローズ・ゴールドなる華やかな外板色と「アイス&ブラック・トロフェオシート」などのフォーリセリエインテリアがたいそう魅力的だった。となりにはグラントゥーリズモのフォーリセリエも。

この楽しみかたも、玉木氏がこれから力を入れて日本で紹介していきたいものという。シートのステッチを好みの色に変えるだけでも、自分とクルマの距離感がいいかんじに縮まるとする。私にもよくわかる。



「もちろん、マセラティはたんにエモーショナルだとか、エクスクルーシブだとかだけで、存在感を出そうとしていません」。玉木氏はそう言葉を続ける。

「温室効果ガスの排出をゼロにしていくため、マセラティもパワートレインの電動化を進めています。本国では、MC20からグレカーレにいたるまで、バッテリー駆動のフォルゴレ(雷を意味するイタリア語)なるモデルを用意しています。たとえパワートレインが変わっても、マセラティの魅力は不変でしょう」

永遠の価値をめざしたブランド。それがマセラティなのだ。(繰り返しになるけれど)2024年で110周年を迎える同社の歴史がそれを証明している。

文=小川フミオ 写真=望月浩彦

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◆「マセラティ グレカーレ特別試乗体験」プレゼント・キャンペーン! 
キャンペーンは終了しました。

マセラティ グレカーレに試乗してイタリアン・ラグジュアリーの世界観が堪能できる特別な試乗プログラム。さらにマセラティと同じ「メイド・イン・イタリー」のオリジナル・ノートのプレゼントも!



A賞:特別試乗体験 5名

今回の取材場所となったマセラティ江東を起点にした、グレカーレの特別試乗体験です。​
通常の一般道での試乗だけでなく、高速道路でのドライブも組み合わせることで、​グレカーレをより深くご体験いただけます。​
またご参加者には、マセラティ・オリジナルギフトを進呈します。​

B賞:マセラティ・オリジナルノート 5名​

北イタリアのロンバルディア地方に本拠を置く文具メーカー、CASTELLI MILANO製​のオリジナルノート。​

応募期間:7月21日まで​ ※キャンペーンは終了しました。





■2台の特別なマセラティ

取材時にマセラティ江東に展示されていた「フォーリセリエ」で仕立てられた「グレカーレ トロフェオ フォーリセリエ」(写真上右側)と「グラントゥーリズモ トロフェオ 75th アニバーサリー エディション」(写真下)。グレカーレ トロフェオ フォーリセリエのローズ・ゴールド・リキッド・メタルのボディ・カラーと内装のアイス&ブラック・トロフェオシートの組み合わせは、エレガントな雰囲気を好む女性客を意識したものだという。一方のグリージョ・ラミエラに彩られたグラントゥーリズモ トロフェオは、マセラティがグランドツアラーを世に送り出してから75周年を記念した特別な限定モデルだ。



■「マセラティ江東」東京都江東区東陽7-5-1 Tel.03-5665-1133

(ENGINE WEBオリジナル)

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