2024.06.22

CARS

フィアット・パンダに「グランデ」がデビュー トヨタ・ライズと同サイズのスモールSUV

フィアットに「グランデ・パンダ」と呼ばれる新しいSUVスタイルを持つBセグメント・モデルが仲間入りする。

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初代パンダにインスパイア

1980年代に誕生した初代「パンダ」にインスパイアされたというグランデ・パンダは、「マルチ・エナジー」プラットフォームをベースとする最初の世界戦略車だ。

これまでフィアットは、それぞれの市場において、個別のプラットフォームを用いたモデルを現地で生産するスタイルを採ることが多かった。しかし、グランデ・パンダは共通のプラットフォームを用いて、グローバルに展開する最初のモデルになるという。

フィアットのお膝元であるヨーロッパを皮切りに、中東、アフリカに導入。ラインナップは電気自動車=バッテリーEV(BEV)とハイブリッド車が設定される。



全長は4メートル未満

Bセグメント平均の4.06mを下回る全長3.99mというコンパクトなボディ・サイズを持つグランデ・パンダ。外観は小さくまとめらえれているが、高効率な空間を実現することで、十分な室内スペースを有する。

フロントマスクは、スモール・サイズとは思えないほどのボリュームが特徴で、光沢のあるブラックのフロントグリルからヘッドライトにかけて、ピクセル・デザインが採用されている。デイタイム・ランニング・ライトが採用されていて、ユニークな光のシグネチャーとともに、インジケーターに変化する仕掛けも用意されている。バンパー中央下部のスキッドプレートがSUVのような逞しさを放っている。

SUV風のタフなイメージも盛り込む

ボディ・サイドは直線を基調としつつもソフトで大胆な処理が組み合わされ、力強いホイールアーチがサイドビューを強調している。ボリューム感のあるフォルムからは、タフな印象を受ける方も多いだろう。

全体のシルエットは、80年代のパンダを彷彿とさせるのが大きな特徴だ。クラシックな「パンダ4×4」へのオマージュとして、ドアには立体的な浮き彫りで「PANDA」の文字が入る。

直立したリアまわりは、堅牢なCピラーや「FIAT」のロゴ、たくましいホイールアーチ、寝かされたリア・ウィンドウなどによって、特徴的なキャラクターが与えられた。また、17インチ・ダイヤモンドカット・アルミホイールは「X」を描いていて、足元からも個性を発揮している。

80年代へのオマージュを随所に散りばめながらも新しいデザイン言語のもと生み出されたフィアット・グランデ・パンダは、Bセグメントの新しい地平を切り拓くモデルになるはずだ。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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