2024.06.25

CARS

メルセデス・ベンツEQBがマイナーチェンジ エントリー・モデルの航続距離を拡大

メルセデス・ベンツの電気自動車=バッテリーEV(BEV)で、3列シートSUVの「EQB」がマイナーチェンジを実施した。

GLBベースのEV

2022年7月に日本で発売されたEQBは、ICE(内燃機関)のGLBがベース。コンパクトなボディに3列シートを備えたパッケージングもひとつの見どころになっている。なお、メルセデス・ベンツは安全上の理由から、3列目は身長165cm以下(GLBは同168cm)と限定している。



スターパターンの新グリル

エクステリアは、メルセデス・ベンツEVの最新デザインを踏襲。フロント・グリルは立体的なスターパターンの新デザインとなり、フロント・バンパーの意匠も変更。またベース・モデルにホイールも刷新されている。リアまわりも新デザインのテールライトのグラフィックを新しくすることで印象を変えている。



新世代ステアリング・ホイールの採用

インテリアの注目点は、新世代ステアリング・ホイールの採用。ナビやメーターパネル内の表示や運転支援装置の設定などが手元でできるようになったほか、ハンズオフを検知するセンサーを静電容量式に変更することで、アクティブ・クルーズコントロール使用時の利便性を高めている。

新世代ステアリングの採用に伴い、センターコンソールのタッチパッドが廃止されたことで、すっきりとしたデザインになったのもトピックス。さらに、「AMGレザーエクスクルーシブパッケージ」にステアリングを素早く温めるステアリング・ヒーターが追加されている。また、夜間走行時に無数のスリーポインテッドスターを助手席前部のインテリアトリムに浮かび上がらせる「スターパターンインテリアトリム(バックライト付)」が採用され、車内の高級感演出も盛り込まれている。

そのほか、オプション設定となる「アドバンスドパッケージ」にドルビー・アトモス」対応のブルメスター・サラウンド・サウンドシステムが追加され、12 スピーカー、合計出力710Wのオーディオシステムによりこれまでにない没入感のあるサウンドが楽しめると。



EQB250のバッテリー容量を拡大

また、車名を「EQB250」から「EQB250+」に変更したエントリー・モデルのバッテリー容量を従来の66.5kWhから70.5kWhに拡大。これにより、一充電あたりの走行距離が520kmから557km(WLTCモード)へと延長された。

EQB250+は、フロントに交流同期式モーターを搭載する前輪駆動モデルで、出力は従来型と同じ、最高出力は190ps(140kW)、最大トルクは385Nmを発生する。

前後2基のモーターで4輪を駆動する上級モデルの「EQB 350 4マチック」はバッテリーをはじめ、機能面に変更はない。フロント・モーターに交流誘導式を、リア・モーターに交流同期式を採用し、最高出力は292ps (215kW)、最大トルクは520Nmを発揮する(いずれも欧州仕様値)。なお、EQB 350 4MATICの航続距離は、型式認証申請中ということで現時点では、明らかにされていない。

価格は、EQB250+が811万円、EQB350 4マチックが899万円。なお、EQB350は型式認証申請中で発売前ということで予定価格になっている。EQB 250+従来型のEQB 250に対して23万円高となっている。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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