2024.08.17

LIFESTYLE

夏のドライブで行きたいのはこの店!「Restaurant SAI」 涼しい西湖のほとりで楽しむ「奥・山梨料理」

メインの「軍鶏 編笠茸」

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「ローカル・ガストロノミー」の勢いに乗り郊外に拠点を置くシェフが増えている。中でも料理が評判の山梨県富士北麓の「Restaurant SAI」をご紹介しよう。

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狩猟免許を持つシェフによるジビエも

地元の食材や料理の魅力を発信する「ローカル・ガストロノミー」の世界的ブームが続くなか、日本でも郊外で活躍する料理人が増えている。この夏はドライブがてら、そんなレストランを訪れてみてはいかがだろう?

ドライブルートは工夫しないとマンネリになりがちだが、新しいレストランを目的地にすれば、新鮮な景色も楽しめるはずだ。

料理は約8品2万円のディナーコースより。日本の食材だけを使用したアミューズ「小さな豆のタルト カラスミ餅 独活春巻き」。地酒「笹一酒造」の最高級銘柄「旦」に漬け込んだカラスミなど。メニューや食材は季節や仕入れ状況によって異なる。

6月にオープンした「Restaurant SAI」は富士五湖のひとつ、西湖のほとりに位置するフレンチ・レストラン。深い緑に囲まれた建物で腕を振るうのは、「ユカワタン」や「星のや富士」などを経て、2017年に富士河口湖町で自身の店「TOYOSHIMA」を開業した豊島雅也氏。「ゴ・エ・ミヨ」の3年連続受賞歴を持ち、狩猟免許を生かして自身でジビエを捕ることもある強者である。

料理のコンセプトは、山梨の風土を映した「奥・山梨料理」。おまかせコースには地元の旬の食材をフレンチや日本料理の技法で生かした約8品が、日本各地の作家の器で登場し、野趣と洗練のバランスに魅了される。特にシェフが薪火や炭火を操って焼く魚やジビエは、香りと食感が秀逸。塩麹に漬けた軍鶏を薪と炭で焼き、甲州ワインをベースにしたソースと地元産モリーユ茸を添えたメインは、この店ならではの味わいだ。

店内はダイニングと個室(1室)を含め22席。

文=小松めぐみ(フード・ライター)

(ENGINE2024年8月号)

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