2024.07.01

CARS

BYDの第3弾「シール」はテスラ・モデル3対抗のDセグメント・セダン 世界一の座を賭け、BYDがテスラの牙城に挑む

電動車両の販売台数で世界ナンバー1を誇るBYDは、日本で2023年1月から販売を開始。現在は、CセグメントSUVの「アット3」(ATTO3)、BセグとCセグの中間的サイズといえるSUVの「ドルフィン」(DOLPHIN)を導入している。そして今回、第3弾となるDセグメント級のセダン、「シール」(SEAL)の販売を開始した。

モデル3に近いボディ・サイズ

「e-スポーツセダン」を謳うシール。ボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4800×1875×1460mmで、4720×1850×1440mmのテスラ3に近い。Dセグメント級らしくゆったりした前後席を備え、フロントに50リッター、リヤに400リッターのトランクを備える。

インテリアは、BYDお馴染みの回転型センターディスプレイ(縦向き、横向きから選択できる)を中心とした先進的で、洗練されたムードが漂う。インテリア・カラーはタウマスブラックのみとなる。



1モーター後輪駆動と2モーター4WD

ラインナップは、1モーターの後輪駆動(2WD)と前後モーターを備える4WDを設定。2WDモデルのモーター出力は、313㎰(230kW)で、一充電あたりの航続距離は、640km(申請中)。4WDはフロント・モーターが218ps(160kW)、リア・モーターが313㎰(230kW)で、航続距離は575km(申請中)。

搭載される駆動用バッテリーは、最新のリン酸鉄リチウムイオン式バッテリーで、電池容量は82.56kWh。リン酸鉄は、コスト低減や長寿命、安全性と充電性能の高さなどのメリットがあり、さらにBYDでは、従来のパック状のバッテリーセルから薄い板状(ブレード)にしたことで、バッテリーの搭載量が限られる車体のレイアウトでも効率よく搭載できる。また、ブレードバッテリーを車体剛性の一部として採り入れることで、堅牢なボディ剛性に寄与し、「Euro NCAP」で 5つ星を獲得している。



急速充電は105kWまで対応

急速充電は、チャデモ方式に対応。車両側は最大105kWの充電受入性能を有し、90kWの充電器(ブースト機能なし)の場合、30分で42kWhの充電量を確保。交流200V・3kWの普通充電ケーブルが標準で、6kWの普通充電器にも対応している。そのほか、オプションで「V2L」、「V2H」にも対応し、アウトドアレジャーや災害時などで家電や家に給電が可能になっている。

設定されるボディカラーは「アークティックブルー」、「アトランティスグレー」、「オーロラホワイト」、「コスモスブラック」、「シャークグレー」の5色。

価格は1モーターの「BYDシール」が528万円、2モーターの「BYDシールAWD」が605万円。なお、CEV補助金は申請中で、同審議会の決定待ちだが、ATTO3と同じ水準だと35万円の見込みとなっている。

なお、シールのローンチに伴い、2グレード合計で1000台限定の導入記念キャンペーンを実施中。2WDが495万円、4WDが572万円で購入できるほか、ETC車載器、ドライブレコーダー、eパスポート(自動車税、保険などを除き、初回車検費用が含まれたお得なメンテナンス・パッケージ)、充電器と工事費を最大10 万円までサポートする特典が付く。エントリー期間は2024年6月25日〜8月31日まで。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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