2024.08.25

CARS

色気を振り撒くオープンカー 新型マセラティ・グランカブリオに試乗! 乗れば、もれなく「甘い生活」がついてくる!!

マセラティ・グランカブリオ・トロフェオにイタリアで行われた国際試乗会で乗った!

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エレガンスと使い勝手

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レーシングカー並のパフォーマンスとラグジュアリー・カーに匹敵する快適性に加えて、今回のグランカブリオの開発にあたっての重要な柱は2つあったという。第1がエレガンス、第2が使い勝手(ユーザビリティ)である。エレガンスといえば何よりもデザインだ。オープン時にもクローズ時にも変わらず美しいデザインを実現するために、デザイナーは細部にまで気を配り、最初はコンピューターを使いながらも、最後の仕上げは“イタリアの偉大なる彫刻家であるミケランジェロの子孫にあたる”モデラーたちが手作業で削り出すことによって、このどこから眺めてもため息が出るようなデザインを生み出していったのだという。



巨大なシフト・パドルはコラム固定式でアルミニウム製。前席にはネックウォーマーが装備される。

さらにインテリアの素材もエレガンスにとって重要な要素である。最高のレザーを使うのはもちろん、クリアコートをあえてかけずに触れると素の状態を感じとることができるカーボンファイバーや、ステアリング・ホイールの裏のコラムに固定された巨大なシフト・パドルの触感に優れたアルミニウムなど、吟味に吟味を重ねて選ばれているという。

第2の使い勝手については、大人4人がまったく窮屈な思いをすることなく過ごせるシートを持っていることが最大のアピールポイントとなる。ルーフの開閉も時速50kmまでなら走りながらでも約15秒で可能で、新型ではさらに前席にネックウォーマーが装備された。荷室も4人の大人が旅行するのに十分な172リッターの容量を備えている。オープン時にルーフを格納しても131リッター分のスペースが確保されているから、旅先でオープン・エアを楽しむときにも困ることはないだろう、というのだ。

機構面についてのトピックにも触れておこう。クーペに比べての重量増は約100kg。そのうちルーフの開閉システムに関するものが約60kgで、残りはボディ剛性確保のための補強によるという。とはいえ、クーペ同様、ボディの65%以上にアルミニウムを使用し、フロント・バルクヘッド部分にはマグネシウムを使うなど最大限の軽量化を図っており、全長5m弱、全幅2m弱の巨大なオープンカーで4WDシステムを持つにもかかわらず、EU値で1.9t以下の重量に抑えられている。

フロントの奥深くに搭載されるのは、マセラティ内製のネットウーノV6ツインターボ・ユニットだ。


ネットウーノV6ツインターボ・ユニットのパワー&トルクのスペックはクーペのトロフェオと同じ550ps、650Nm。それをフロント・ミドシップに搭載することにより、ほぼ50対50の重量配分を実現しているのもクーペ同様だ。

エア・スプリングを使ったサスペンションは、重量増とカブリオレの特性に合わせて若干のチューニングが施されているという。

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