2024.08.14

CARS

ヤフオク7万円のシトロエン・オーナー、エンジン編集部ウエダの夏のお買い物、個人輸入に続いて今度は国内調達【シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#46】

シフトノブに続いて到着した、今度はかなり大きな箱。はたして中身は?

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一度買い逃してしまうと、よけいに欲しくなるもの。今回は一瞬購入を躊躇したことをずっと後悔し続けている、エグザンティアのあるものについてご報告する。

出品されたのは新品未使用の……

ちょっと古いクルマ、の維持には部品情報の収集は欠かせない。国内外を問わず、フリマサイトなどを日々チェックしているのだが、2023年初夏のある日、見逃せないものが出品された。なんとエグザンティア新車時の純正オプションのフロア・カーペット、しかも新品未使用品である。



新車としての販売を終えて20年以上が経ったいま、こんなものが売りに出されることは滅多にない。これはぜひとも買うしかない。朝方で忙しい時間だったので、まずはブックマークをしておいた。

電車で移動する日だったので駅まで歩きながら確認していくと、右ハンドル用で、当時のディーラー・オプションで、間違いなく未使用の品だと書いてある。ただしカーペットの隅に貼られているXantiaのロゴは、立派な四角いエンブレム状のもの。生地に直接刺繍がされているリポート車とは、明らかに異なる。

少し調べてみると、どうやら出品されているのは後期型エグザンティア用らしい。枚数は前席左右2枚と後席分で計3枚。いっぽうリポート車は前期型で、前後左右の2枚ずつに加え、後席の中央部が別体になっており、計5枚で構成されているタイプだ。

そういえばつい先日、近隣に住むいすゞ・ピアッツアのオーナーたちが主催する神奈川・三浦でのシトロエン・イベントにお邪魔することがあったのだが、そこで参加者が持ってきたという新西武自動車販売のエグザンティアのオプション・カタログを見せてもらったばかりだった。

エグザンティアだけでなく、ZXやシャンソン、Xmの1997年10月時点のオプション製品が掲載されていたのだが、そこにはマツダが輸入したはずのリポート車と、まったく同じ5枚タイプのフロア・カーペットが掲載されていた。当時輸入元は違ったが、おそらく共通のものが販売されていたのだろう。



この5分割タイプでないのは惜しいが、未使用品の売り物が出るなんて、まずありえない。駅に着いたので、出品者を確認し、あわよくば値引き交渉も……とスマートフォンで再度アプリを立ち上げ購入の意思を伝えようとした。しかしそこには無情にも「売約済み」の文字が……。



あっけにとられる、とはこのことだ。見つけてからたぶん1時間も経っていなかったと思う。ああ、なんであの時すぐに買わなかったんだ! と自分をさんざん責めたのは言うまでもない。そして、このおかげで完全に火が付いてしまった。

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