2024.11.10

CARS

内緒で買って、父に隠れて乗ったボクスター すべてはそこから始まった! そんな若きオーナーは今、世界のベンチマークでクルマ道の修行中です!!

メルセデス・ベンツC200のオーナーは、26歳の会社員、松井さん

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エンジン編集部唯一の20代ムラヤマが担当する連載『若者だってクルマ好き!』。今回は、初めて乗ったときの衝撃が忘れられず、1台目の愛車に勢いに任せてポルシェ・ボクスターを買った松井さん。今は世界のベンチマークでクルマ道の修行中です。

箱根のボクスター

若者のクルマ好き、というイメージからはいささか保守的なクルマ選びのようにも思えるメルセデス・ベンツC200のオーナーは、26歳の会社員、松井俊樹さんだ。松井さんにとって3台目のクルマだという。



「クルマ社会の岐阜県出身なので、幼いときからクルマは日常にある存在でした。僕が機嫌を損ねたときには、両親がクルマでドライブに連れ出してゆりかご代わりに僕をあやしていたそうです(笑)。だから、心のどこかに、クルマに乗ると心が落ち着くというか、拠り所のような感覚はあったのかもしれません」

それからも、松井さんが育った環境では、クルマはいつも身近なものとしてあったようだ。

「鈴鹿のモートピア(現・鈴鹿サーキットパーク)に連れて行ってもらうことも多くて、特に思い出に残っているのはやっぱりゴーカートですね。自分の手足でコントロールして走れるのは面白いなと思っていました。それに、地域柄、友達にはトヨタ関係の家族も多かったんです。熱狂的にスープラのことが大好きな友達もいたりして(笑)」



そんな友達からの刷り込みもあり、はじめに興味を持っていたのはスポーツカーだというが、具体的に意識するようになったのは免許を取得してからのことだという。

「大学に入ってから、自分のクルマが欲しいなと思うようになりました。ある日、クルマに詳しい友人と“スポーツカーといえばやっぱりポルシェでしょ”という話になり、個人間カーシェアで借りたボクスターで箱根に行ったのが全ての始まりです」



そのドライブが、松井さんのカーライフを狂わせたのだと笑う。

「初めて運転したスポーツカーが、そのボクスターだったんです。背後から押し出されるような力強さやサウンド、ハンドルから伝わってくる振動も、それまで運転したことがあるクルマとは何もかも違いました。クルマが生きているような感覚がとても新鮮で、運転を楽しむために作られたクルマはこんな魅力があるのか! と知ってしまったんですよ」

それから、ボクスターのことが頭から離れなかったという松井さん。2021年5月、大学院修士1年の春に、勢いで買ったのが2004年型の初代ボクスターである。

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