2025.01.13

CARS

市販化熱望! ミラ・イースGRスポーツはターボ+MTを積むマイクロ・ホットハッチだ

東京オートサロン2025で、ダイハツがベーシックな軽自動車であるミラ・イースをベースにしたコンセプト・カー、「ミラ・イースGRスポーツ・コンセプト」を公開した。カタログモデルには設定がないターボ・エンジン+MTを積むホット・モデルの提案だ。

ラリー参戦車のノウハウ

現在、ミラ・イースにターボ・エンジンと5段MTを搭載し、往年の「シャレード・デ・トマソ」などダイハツがかつて手掛けたダイハツのパフォーマンス・モデルを思い出させる赤と黒のカラーリングを施した車両が全日本ラリーなどに参戦している。今回登場したミラ・イースGRスポーツ・コンセプトに用いられているパワートレインや冷却や空力に配慮した外観などは、このラリー参戦車のノウハウが活かされていることは想像に難くない。



外観もスポーティ仕立て

GRスポーツ・コンセプトの外観では、フロント・グリル周辺に追加されたスリットやGRヤリスを思わせる空力性能を意識したコーナー形状のフロントバンパー、Aピラー基部の排熱ダクトなど、ラリー参戦車との共通点は多い。大きな開口部とディフューザーを備えるリア・バンパーも同様だ。

また、「コペンGRスポーツ」から流用した部品も見られた。外観ではBBS製ホイール、内装ではレカロ製シートや本革巻きのステアリング・ホイールとシフト・ノブがそうだ。



現在は市販化の予定なし

現時点で市販化は検討されていないという。ただし、エンジンやトランスミッションにも、同じターボ・エンジン+5段MTを積むコペンから引き継げる部分は少なくないだろう。ということは、技術的には実現への障壁は高くなさそうだ。

かつてセダンと呼ばれるスタンダードなハッチバックは、軽市場の中心的なモデルで、スポーツ・グレードも多数存在した。現在、背の低いハッチバック形状の軽ベーシックモデルは風前の灯であり、かつての「ミラTR-XX」や、「スズキ・アルトワークス」、「三菱ミニカ・ダンガン」らがしのぎを削った時代は帰ってこないだろう。とはいえ、もうちょっと走りが楽しい軽が増えてくれたら、クルマ好きの裾野が広がるかもしれない。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行、ダイハツ

(ENGINE WEBオリジナル)

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