2025.01.14

CARS

2.0リッターのマツダ・ロードスター登場 700万円を超える究極モデルとしてサーキット派に応える性能を付加

マツダは東京オートサロン2025で、サブ・ブランドである「マツダ・スピリット・レーシング」のスペシャル・モデル第1弾となる、2タイプの「ロードスター」を発表した。

2リッターのソフトトップは新型では日本初

その名もズバリ、「マツダ・スピリット・レーシング・ロードスター」。量販車となる標準モデルのほか、200台限定車の「12R」を設定する。いずれも、これまで日本仕様のロードスターではRFにのみ搭載されていた2.0リッター直4をソフトトップ仕様に搭載しているのが最大のトピックだ。



エンジン内部もチューニング

標準モデルはRFと同等の184psだが、12Rはスーパー耐久シリーズ(S耐)で昨シーズン途中まで使用されたエンジンに準じた仕様で、専用のピストンやカムシャフトを用いるなど、エンジン内部にまで手を加えるととともに、専用のエグゾースト・システムを備えることで200psを開発目標としている。

12Rはエンジン以外にも、乗降性とサーキット走行にも対応するホールド性を両立したフルバケット・シートやアルミ製タワーバー、デカールといった専用アイテムが備わる。また、ボディ・カラーは専用色の「エアログレー」、エアロパーツは同じく専用色で異なる色味のグレーで、レイズ「TE37」がベースの専用ホイールには切削加工を施し、ビジュアル面の仕立ても標準モデルと差別化されている。



サーキットを見据えたシャシー

R12と標準モデル共通の装備は、エンジン性能向上に対応すべく冷却性能を高めたラジエーター、フロントに対向4ポット・キャリパーを備えるとともにディスク径を拡大したブレンボ製ブレーキを採用。ボディはトンネル・ブレースの厚板化で剛性を高め、ビルシュタイン製車高調ダンパーの減衰特性とスプリング・レートを専用設定とすることで、街乗りでの質感が高い乗り心地とスポーツ走行時の安定性との兼備を目指した。

外装は、S耐のノウハウや風洞とサーキットでのテストデータを反映した新規エアロパーツを装着。内装はトリムや操作系にアルカンターラを用い、防眩性と操作性、さらに質感の向上が図られた。



予約開始は今秋

価格は、標準車が500万円台、12Rは700万円台後半となる見込み。予約は今秋、発売は年内となる予定だ。

通常モデルよりだいぶ高額だが、長らく待望された2.0リッター・ロードスターで、そのスペックや、モータースポーツ部門直系ブランドが仕立てたことを踏まえれば、適正な値付けではないだろうか。とくに12Rは争奪戦の激化が予想される。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行

(ENGINE WEBオリジナル)

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