2025.03.12

CARS

偶数車名なのに内燃機関!? EVのe-トロンではない新型アウディA6アバントが登場

アウディがEセグメントのステーションワゴン、「A6アバント」の新型を発表した。2024年に電気自動車=バッテリーEV(BEV)専用車のニューモデル、「A6e-トロン」を導入し、アバント仕様もラインアップされているが、A6e-トロンとは異なり、マイルド・ハイブリッドを備えたICE(内燃機関)を搭載している。

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BEVに偶数、内燃機関ベース車に奇数ではない

最近、アウディは、BEVに偶数、内燃機関ベース車に奇数の車名を与えるという命名規定を改めることを明らかにしたが、早くもそれが適応され、A6にはBEVと内燃機関の両モデルがラインナップされることになった。



紛うことなきアウディ・スタイル

エクステリアはA6e-トロンとは別物で、従来型のA6に近いデザインを採用。1980年にデビューした「アウディ・クワトロ」(Ur-クワトロ)を彷彿させるブリスター形状のフェンダーが目を惹く。フロントには大型エア・カーテンや制御式冷却インテーク、リアにはルーフ・スポイラーとリア・ウインドウ側面のエアロダイナミクス・パネル、ディフューザーを採用するなど、空力性能を追求しているのはアウディらしい特徴だ。Cd値はICE搭載のアバント・モデルとしては最高値となる0.25を誇る。

インテリアは、A6e-トロンや「Q5」など最新のアウディの意匠を継承。インパネには、運転席前とセンターチを統合した大型のパノラマ・ディスプレイを設置し、助手席前のパッセンジャーディスプレイも設定している。透過光と遮光をスムーズに切り替えるパノラマ・ガラスルーフ、フロント・ヘッドレスト・スピーカー付きのバング&オルフセン製3Dプレミアム・サウンド・システムなども用意される。



全車48Vのマイルド・ハイブリッド

パワートレインは、204psの2.0リッター直4ディーゼル・ターボと367psの3.0リッターV6ガソリン・ターボ。いずれもマイルド・ハイブリッドの「MHEVプラス」を組み合わせる。48Vバッテリーとベルト駆動のオルタネーター・スターター、パワートレイン・ジェネレーターで構成され、24ps/230Nmの駆動力アシストに加えてモーターのみでの走行も可能だ。減速時には、最大25kWのエネルギー回生も行う。

ドイツ本国では、5月末の納車開始を予定している。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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