2025.06.23

CARS

「バシッと勇ましく中々のジャジャ馬っぷり」に思わずニヤリ! 自動車評論家の藤原よしお、関耕一郎、金子浩久が試乗した小さな暴れん坊とは?

藤原よしおさん、関耕一郎さん、金子浩久さんが乗ったのはアバルト500eツーリズモ・カブリオレ。

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「カワイイふりしてわりとやる」関耕一郎

ツインエアのチンクは、わんぱくだけど聞き分けのいい子犬みたいに愛らしいクルマ。EVになった後継車もキュートだけど、乗るとすっかり大人になったような印象だった。

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その要因は、低重心がもたらすどっしりと安定した動き。500に限らず床下バッテリーのEVは、車格が上がったような印象を受けがちだ。

インテリアのデザインはフィアット500eに準ずるが、ステアリング・ホイール中央のサソリが個性を主張する。

それはアバルトもそう。エンジン車より拡大されたホイールベースやトレッドと相まって挙動が安定し、コーナリングやスラロームでもロールは小さい。

レコードモンツァを再現したサウンドは、乗るたび呼び出しに苦戦するが、それ抜きでも格上のスポーツモデルを思わせる走りっぷりだけで十分すぎるほど楽しい。

6000時間以上かけたという疑似排気音に「バブリングも再現してほしかった」とは、同乗したEPC会員さんの声。

航続距離が短いというのも、小さからぬ問題だ。その辺は今後に期待したいが、カワイイふりしてわりとやるイタリアンコンパクトの走りが、100年に一度の変革期にあっても健在なのはうれしい限りだ。

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