2025.06.11

CARS

「内外装のデザインは時代に敏感なセンスに溢れている」自動車評論家の島崎七生人、西川淳、佐藤久実が試乗した商品力抜群のSUVとは?

島崎さん、西川さん、佐藤さんが試乗したのは韓流スターも真っ青のBEVだ。

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「日本車の仲間」西川淳

アイオニック5に限らず韓国車に私が抱く想いはというと、ジェネラル・ブランド(VWやルノー、フィアットなど)を含めた欧州車に対する“憧れ”ではなく、日本車の仲間といった感情だ。自動車を産んだ先駆者たちを追い越せと共に頑張る義兄弟とでも言おうか。

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というわけなので、凄まじいスピードで進化を続けるアイオニック5のような個性派の実用BEVを試すたび、ちょっと羨ましくなったりする。

モーター出力と電池容量を拡大し航続距離を伸ばしたほか、スマートフォンのApple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続に対応し、前席中央部のセンターコンソールの形状を変更するなど、使い勝手も大幅に向上した。

「これで十分に良いんだよね~」といった価格に見合う充足感をもたらす乗り味といえば本来、日本車の特技であったはずだから。

ハードとしてのパフォーマンスに文句はない。そのうえ既成概念を打ちこわした内外装のデザインなど、好き嫌いはあったにしろ、時代に敏感なセンスに溢れている。残念ながら日本車はそんなところで未だ物足りない。

私は京都在住なのでタクシーのアイオニック5にもよく乗るからすっかり見慣れてしまっているけれど、大磯界隈で流していると結構注目を浴びた。“仲間”とはいえ、そこはやっぱりガイシャなのだ。

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