2025.06.13

CARS

「誰が言ったか“個室新幹線”」自動車評論家の西川淳、渡辺敏史、小川フミオが試乗したあらゆる点において、他を圧倒するSUVとは?

西川淳さん、渡辺敏史さん、小川フミオさんが試乗したのは2700万円のSUV

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「なんともメルセデスらしい」渡辺敏史

音・振動の低減とアウトプットの滑らかさを求めて多気筒化を重ねてきたラグジュアリー・カーの歴史を振り返るに、それは動力源をいかにモーターに近づけるかの試行錯誤でもあったのだと思う。

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内装にはシートカラーと合わせて約350万円のオプション「ファーストクラス・パッケージ」が装備される。「個室新幹線」どころか個室「ファーストクラス」だ。

ゆえにこの手のクルマがBEVとなることには個人的には全然違和感がない。むしろロールスのスペクターと同じく、一気に究極解に辿り着いた感さえある。

EQS SUVマイバッハの企画の趣旨、その一端が新種のショーファー・ドリブンというところにあるのは間違いない。

実際、乗せられる側にしてみれば後席の居住性や快適性、ユーティリティなどサルーンにない長所はいくらも見つけられる。マイバッハ・モードのヌメッとしたライド・フィールは特筆点のひとつだろう。

一方で、いざステアリングを握ってみると、クルマの動きの素直さや懐深さがなんとも心地いい。巨体をしてコーナリングも破綻なく、軽快とはいわずとも深いところまでリニアに振る舞ってくれる辺り、なんともメルセデスらしいなと思わされる。

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