2025.06.13

CARS

「誰が言ったか“個室新幹線”」自動車評論家の西川淳、渡辺敏史、小川フミオが試乗したあらゆる点において、他を圧倒するSUVとは?

西川淳さん、渡辺敏史さん、小川フミオさんが試乗したのは2700万円のSUV

全ての画像を見る

「あらゆる点で他を圧倒」小川フミオ

過剰こそが存在価値ともいえるBEV。かつて、どんどんパワーを追いかけていったり、エアロ・デザインに進むドイツ車のありかたをして、ジャーマン・グロテスクと評されたりしたが、パフォーマンス、エクステリアとインテリアのデザイン、あらゆる点において、他を圧倒している存在感だ。

advertisement




パフォーマンスの点では、見かけからは想像がむずかしい、絶妙なコントロール性をもつ加減速性能や、センシブルなステアリング・フィールは感心するほど。

3トンの車重だが、モーターのトルク・コントロールによって、1トン程度のクルマにしか感じられない。

内装も、このところメルセデス・マイバッハが得意とするピアノ・ブラックに、シルバーのラインを入れた、工芸品的な仕上げ。それに手のこんだ表面処理をしたホワイトのシート。モノトーンでここまで過剰感を出す手腕もまたすごい。

ここまでやるのは、競合車を圧倒するためか。それとも、ブランドの趣味なのか。日本人にとってのトゥー・マッチ感こそ、このクルマの絶対性の根拠なのだ。

メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV

BEV専用プラットフォームを得たメルセデス・マイバッハEQS680 SUV。全長×全幅×全高=5135×2035×1725mm。ホイールベース=3210mm。前後のオーバーハングが極端に短く、全高が大型SUVとしては低く抑えられているのはBEV専用車だから実現できたことである。車重=3050kg。前後のモーターのシステム最大出力、最大トルクは658ps・955Nm。一充電走行距離=640km。車両価格=2790万円。

写真=山本佳吾/神村聖/小林俊樹

(ENGINE2025年4月号)

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement