2025.06.17

CARS

これは「退屈とは無縁」のハイブリッドカーだ! 自動車評論家の生方聡、山田弘樹、菰田潔が試乗したグッド・ハンドリングのSUVとは?

生方聡さん、山田弘樹さん、菰田潔さんが試乗したのはフランスのあのクーペSUVだ!

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「欧州車の感覚はそのまま」菰田潔

ルノーがF1のエンジニアリングを活用して作り上げたE-TECHフルハイブリッドは欧州車の走りの良さを活かしたHEVである。

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何が凄いのかというとアクセル・ペダルの動きに遅れなく反応してくれるところ。ワンテンポ遅れたり、鈍かったりすると気持ちの良い走りができないが、クルマに気遣いせずにドライビングできるところが良い。フル・ハイブリッドになってもキビキビ走る欧州車の感覚はそのままだ。

「エスプリ・アルピーヌ」のシートやドア・トリム、ステアリング・ホイールには青を中心とする白、赤を含む3色のステッチが入り、スポーティな印象だ。前席シート・バックにはアルピーヌのエンブレムも。

発進はいつも電気モーターから始まる。荷室下にあるバッテリーは発進時だけでなく、エンジン走行のときに必要に応じてモーター・アシストを便利に使うためにスタンバイしているが、回生ブレーキのときにはエネルギー回収するところがハイブリッドらしい。

考え方が進んでいると思うのは先行車との車間時間を秒で示してくれるところ。世界的には車間時間は2秒間が標準だが、0.9秒以下になると赤色、1.0~1.6秒は黄色、1.7秒以上は緑色になる。とてもわかりやすく安全性をドライバーに考えさせる良い機能が備わっている。

■ルノー・アルカナ・エスプリ・アルピーヌEテック・フル・ハイブリッド
試乗車は昨年10月のマイナー・チェンジ・モデル。試乗車の「E-TECHフル・ハイブリッド」は94ps・148Nmを発生する1.6リッター自然吸気DOHCに49ps・205Nmのメインモーターと20ps・50Nmのサブモーターを組み合わせ、4段AT(エンジン)+2段AT(モーター)で前輪を駆動する。全長×全幅×全高=4570×1820×1580mm。ホイールベース=2720mm。車両重量=1470kg。車両価格=499万円。

写真=小林俊樹/茂呂幸正

(ENGINE2025年4月号)

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