2025.04.17

CARS

マセラティが日本でヘリテージ・プログラム、マセラティ・クラシケを開始 6月から受け付け開始。

マセラティはオートモビル・カウンシル2025で「マセラティ・クラシケ」というヘリテージ・プログラムを日本でも開始することを発表した。

advertisement


歴史の保全にも力を注ぐ

市販車のチューニングからレーシング・コンストラクター、スポーツカー・メーカーへと発展を遂げたマセラティ。いつの時代も情熱を持ってクルマと接してきたイタリアの雄は歴史の保全にも力を注いでいる。



正統性を審査、検証し、認定する

2021年からイタリアで始まった「マセラティ・クラシケ」は、クラシック・マセラティの車両保存、修復、正統性を認証するためのヘリテージ・プログラム。歴史的なモデルの正統性を審査、検証し、認定するというものだ。

これまで日本でこの認定を受けるには、イタリアへクルマを送り、審査と検証を受けていたが、日本でのプログラムを開始したことで、これからはイタリアから認定担当者が来日することで、車両をイタリアへ送ることなく、日本での検査と認定が可能になった。



1980年までに生産されたモデルが中心

認定の対象となる車両は1980年までに生産されたモデルが中心だ。発売から20年以上経過していることが条件となっており、2025年内に最大8台を審査することになっているという。審査を希望するオーナーは、6月1日から6月30日までマセラティの公式ウェブサイトで受け付ける。

そうしたクラシックカーを大切にする活動を行っているマセラティは、オートモビル・カウンシルに2台のモデルを展示した。



初代ギブリ・スパイダー/1969~73年

「ギブリ」は1966年に発表された2シーターのクーペ。ボディワークを担当したのはカロッツェリア・ギアに所属していたジョルジェット・ジュジャーロ氏。当時として一般的だった、鋼管スペースフレームにスチール・ボディを載せる構造となっている。リトラクタブル・ヘッドライトを備えるくさび形のボディはジョルジェット・ジュジャーロ氏らしいデザインである。搭載されるエンジンはV8で、当初の排気量は4.7リッター、1970年に4.9リッターに拡大されている。クーペ・ボディでスタートしたギブリであるが1969年からオープンのスパイダーを追加。スパイダーはわずか125台のみが製造されている。



グランカブリオ/2024年~

クーペ・ボディの「グラントゥーリズモ」をオープン・ボディとしたモデルが「グランカブリオ」である。流麗な2ドア・カブリオレでありながら4つのシートを備えるモデルはまさにGTカーのカブリオレという雰囲気にあふれている。搭載されるエンジンは3リッターV6ツインターボで最高出力は490ps、最大トルクは600Nmにおよぶ。フルタイム4WDの駆動方式を採用し、0-100km/h加速は3.9秒、最高速は302km/hと発表されている。



文・写真=諸星陽一

(ENGINE WEBオリジナル)
タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement