2025.04.18

CARS

いよいよ2025年秋にデビューする最新モデルをはじめ、歴代ホンダ・プレリュードが勢揃い

今年で10回目を迎えたオートモビル・カウンシルでホンダは、2025年秋に市場に導入を予定している新型「プレリュード」をはじめ、初代から5代目までの歴代プレリュードを展示した。6世代で50年近くに亘るプレリュードの歴史をひも解いていこう。

初代/1978年~1982年

プレリュードは1978年に新しいディーラー網として整備されたベルノ店専用モデルとして登場した2ドア・クーペ。ホンダは過去に「145クーペ」というクーペ・モデルが存在したが、販売的にはあまり成功しなかった。145クーペ消滅から約4年ぶりに登場したプレリュードは当時のシビックをスポーティにしたようなスタイルで、アメリカンテイストが漂う部分もあり、日本はもとより、世界各国で受け入れられるヒット作となる。日本車初となる電動サンルーフを設定し、それを特徴のひとつとしていたため、プレリュード=サンルーフというイメージが定着した。初代モデルに搭載されたエンジンは1.8リッター直4で、初期型が90ps(ATは85ps)、後期型が95psであった。



2代目/1982年~1987年

バブル黎明期に登場し、バブルまっ盛りの時期まで存在した2代目。当時、「デートカー」という言葉が使われるようになり、クルマでデートすることがステータス(というより最低条件でもあった)とされた時代にマッチしたモデルであった。エクステリアではリトラクタブル・ヘッドライトを採用し先代よりも100mm程度低いボンネットを実現、インテリアではクルーズコンピューターが採用(前期型のみ)された。当初のエンジンは125ps(ATは120ps)の1.8リッターで、後期型では160psの2リッターを積む「Si」が追加された。



3代目/1987年~1991年

バブル景気まっ盛りにデビュー。プレリュードのなかで最も有名なモデルがこの3代目となるだろう。最大の特徴は市販乗用車として初めての4WS(4輪操舵システム)を採用したこと。プレリュードの4WSは機械式で、前輪の舵角が小さいときには後輪が同位相、大きいときには逆位相となる。速度が速いコーナリングでは後輪が同位相となることで車両の安定性アップ、速度が遅いときには逆位相となることで小回り性能の向上をねらった。エンジンは2リッターでDOHCが145ps、SOHCが110ps。限定車で2.1リッターも存在し、こちらも145psであった。1987年は鈴鹿でF1が初開催された年でもあり、ホンダのスポーティ路線が根強くなってくるタイミングでもあった。



4代目/1991年~1996年

バブル時代に開発が進められたこともあり、ボディは5ナンバー規格を超える全幅1765mm、エンジンも2.2リッターと、ボディサイズ、排気量ともに3ナンバー規格のモデルとなった。4WSも継承されている。先代までがスペシャリティカーであったが、4代目からはスポーツ・クーペにコンセプトを変更している。プレリュードのライバルは歴代ともに日産の「シルビア」だったが、1983年から88年まで販売されたシルビアはスペシャリティ路線であったが、1988年に登場したS13型シルビアがスポーティ路線となったため、その影響も少なからずあったのだろう。エンジンの出力はSOHCが160ps、DOHCは可変バブルタイミング&リフトのVTEC付きで200psだった。



5代目/1996年~2001年

スポーティ路線からスペシャリティ路線に戻されたのが5代目。走りを強調するよりも装備や贅沢感をアピールするモデルとなった。エンジンは先代同様の2.2リッターだがVTEC付きDOHCは220ps仕様と200ps仕様を設定。VTECレスが160ps、SOHCが135psであった。220psエンジンを搭載する「SiR Sスペック」には駆動輪である前輪の左右に駆動力を分配する「ATTS」と呼ばれるトルクベクタリング機構が採用された。4WSも継続、最大切れ角が8度と大きなものであった。



6代目/2025年秋発売予定

2025年の東京オートサロンにて2025年秋に発売されることが明らかになった新型プレリュード、じつに24年ぶりの復活である。パワーユニットがハイブリッドになること、有段ギヤのシフトのように扱える「S+シフト」を採用することなどが明らかになっている。



文・写真=諸星陽一

(ENGINE WEBオリジナル)
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