2025.05.06

CARS

その名に偽りなし!史上最強635ps/750Nmエンジンを搭載するレンジローバー・スポーツ 富士スピードウェイで試す

レンジローバー・スポーツSVエディション・ツー

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一昨年に登場し、即完売となったレンジローバー・スポーツSVエディション・ワン。欲しくても手に入らなかったファンは多かったと見え、第2弾(レンジローバー・スポーツSVエディション・ツー)が用意された。今回はその圧倒的なパフォーマンスを、富士スピードウェイのショートコースで体験した。

バランス感覚に優れるレンジローバー・スポーツ

近年、老舗スポーツカー・ブランドによる高性能かつラグジュアリーなSUVが続々と登場している。これらはいずれもブランドの個性を全面に押し出したスタイルが特徴だ。

そうしたなか、このジャンルの先駆けとも言えるレンジローバーは、あくまで4輪駆動車としての本分を貫きながら、英国車らしい上質でノーブルな雰囲気を纏っている。主力となるレンジローバーに、スポーティさを加えたレンジローバー・スポーツ(以下レンジスポーツ)、さらにスタイリッシュなヴェラールやイヴォークがラインナップを支える構成だ。



なかでもバランス感覚に優れるのがレンジスポーツである。このモデルが初めて登場したのは2005年。初代はディスカバリーのフレーム・シャシーを流用した設計だったが、2代目からは兄貴分のレンジローバーとアルミ・モノコックを共有する、本格的な派生モデルとなった。現行型は2022年に登場した3代目で、洗練度を一段と高めつつ、スポーツ性と快適性を高次元で両立させている。個人的にも愛車候補の筆頭だ(もちろん手に入れる甲斐性はない)。

レンジローバー史上最強635ps/750Nmの4.4リッターV8ツインターボ

今回紹介する「SV」モデルは、現行型レンジスポーツをベースに、パフォーマンスを徹底的に磨き上げたハイエンド仕様。搭載されるパワーユニットは、レンジローバー史上最強を謳う635ps/750Nmの4.4リッターV8ツインターボである。



この高出力に対応するため、脚まわりはリア・サブフレームとサスペンションリンクを一新するとともに「6Dダイナミクス・エアサスペンション」を採用。これは各ダンパーを約25mの油圧ラインで結んで、ロールやピッチを抑制する構造である。



加えて、23インチのカーボン製ホイールや、ブレンボ社と共同開発したカーボンセラミック・ブレーキを採用し、合計76kgのダイエットに成功。先代SVRと比べて60ps、50Nmの出力向上を果たしながら、重量は現行型ディーゼル車のD300と同等に留めているのだから、これ以上の性能の説明はもはや不要だろう。

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