スイス・ジュネーブで4月上旬に開催された“ウォッチ&ワンダーズ ジュネーヴ2025”(W&WG)。ロレックス・ブースに押し寄せた人々のお目当ては、13年ぶりのニューモデル「ランドドゥエラー」の他にもあった。ここでは「コスモグラフ デイトナ」「GMTマスター II」そして「オイスター パーペチュアル」のニューモデル3本を紹介する。 advertisement
ターコイズブルー×イエローゴールド
目にも鮮やかなターコイズブルーのラッカー文字盤と、ブラックのカウンターを備えた「コスモグラフ デイトナ」。クロノグラフの新モデルはイエローゴールド・ケースとオイスターフレックス ブレスレット仕様で登場した。
モータースポーツの世界および経過時間計測と深く結びついたコスモグラフ デイトナ。そのアイデンティティとして重要な役割を果たす、タキメーター入りブラックのセラクロムベゼルが目を惹く。3つのインダイアル(カウンター)とブレスレットもブラックで、全体の統一感と精悍さはいや増している。
▲ロレックス「コスモグラフ デイトナ」Ref. 126518LN自動巻き。イエローゴールド、ケース直径40mm、100m防水、パワーリザーブ約72時間。549万1200円(予価・今春発売予定)。
ロレックスが開発し特許を取得したブレスレットは、柔軟性のある曲線を描く2枚のメタルブレード(各セクションに1枚ずつ)に高性能ブラックエラストマーをコーティングした構造になっている。実際に腕に乗せてみると“フレックス”の名の通り柔らかく、軽快感もある。爽やかなブルーダイアルと相まって、コスモグラフ デイトナ人気をさらに加速させそうなモデルだ。
なお、2023年に導入されたデイトナ専用の自社製クロノグラフ・ムーブメント「キャリバー4131」に変更はない。「スーパーラティブ・クロノメーター」は精度日差-2/+2秒以内を誇る。ロレックス・コート・ド・ジュネーブで装飾されたブリッジやカットアウトされたローターなど、丁寧に仕上げられた美学を示している。
初のセラミック・ダイアル
「オイスター パーペチュアル GMTマスター II」には左側=9時位置にリュウズのあるモデルも存在する。2022年に発表されたステンレススティール・ケースに続き、今年はホワイトゴールド・ケースが新登場した。
新作のダイアルはグリーンで、ベゼルはグリーンとブラックのツートーン・カラー。いずれも素材は「セラクロム」である。ロレックスがハイテクセラミック製文字盤を採用するのは初めてのこと。同素材ゆえ、ベゼルの下半分と文字盤のカラートーンは“美事”に調和して見える。時計全体の上質感が一段と高まっている。
▲ロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター II」Ref. 126729VTNR自動巻き。ホワイトゴールド、ケース直径40mm、100m防水、パワーリザーブ約70時間。706万2000円(予価・今春発売予定)。
文字盤カラーバリエーションと仕上げを一新
「オイスター パーペチュアル」コレクションには、柔らかく落ち着いたパステルカラーのラッカー仕上げのダイアルが登場した。ラベンダー、ベージュ、ピスタチオグリーンの新しいラッカーダイアルはマット仕上げが特徴だ。
オイスター パーペチュアルは1926年の誕生以来高い評価を得てきた初の防水腕時計、初代オイスターの直系のモデルだ。クロノメーター精度、スチールの塊から作られる防水性オイスターケース、パーペチュアルローターによるムーブメントの自動巻きなど、コレクションの基本的な特徴に変わりはない。
ケースは直径28mm、31mm、34mm、36mm、41mmの5サイズあり、水深100m(330フィート)までの防水性が保証されている。なお、ダイアルカラーは、オイスター パーペチュアル 41のみラベンダーダイアルは入らず、そのほかのモデルはラベンダーを含む3色すべてが追加されている。また41mmモデルのケースやフォールディング・クラスプ(止め金)が見直され、スリムになっている。
▲ロレックス「オイスター パーペチュアル 36」Ref.126000自動巻き。ステンレススティール、ケース直径36mm、100m防水、パワーリザーブ約70時間。93万2800円(予価・今春発売予定)。
※画像は、左から、ケース径28mm、36mm、41mm
問い合わせ=日本ロレックス Tel.0120-929-570 https://www.rolex.com/ja
文=数藤健
(ENGINE Webオリジナル)
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