2025.05.15

CARS

走りと静粛性を高めたレクサスLBX スポーティな内外装色の「アクティブ」を追加

レクサスが、LBXを一部改良。あわせて新規グレードの「アクティブ」を追加。

全ての画像を見る
レクサスが、LBXを一部改良。あわせて新規グレードの「アクティブ」を追加した。

ヒエラルキーを超える

ボディ・サイズが4190×1825×1545mmとなるBセグメント級SUVであり、レクサスのエントリー・クラスを担うLBXは、コンパクトでありながら上質な走りやデザインにより、サイズのヒエラルキーを超えることを目指したクルマづくりが注目を集めた。



今回の改良にあたり、2024年3月に本格稼働したトヨタ・テクニカル・センター下山での走り込みを行ったLBX。世界中の過酷な道路環境を模したテストコースでの走行テストを通じて、走りの上質さと静粛性に磨きをかけた。

シャシーは、リア・ダンパーのシリンダー・サイズを拡大し、減衰力や電動パワー・ステアリングの最適化も実施。段差通過時の突き上げの受け止めをしなやかにし、振動の収まりを改善することで操縦安定性と乗り心地の向上を図った。

また、より高い静粛性も開発目標に掲げる。まずはフロント・アクスルの前後方向の動きを抑制して、ロード・ノイズを低減。アクティブ・ノイズ・コントロールの全車標準装備化や、フェンダーへの吸音材追加により、エンジン・ノイズも抑えている。

追加機種であるアクティブの価格帯は、既存の最廉価機種であるエレガントの上に位置する。これまでビスポーク・ビルドでのみ選択できたレッド・スピネル&ブラックをはじめとする6色のボディ・カラーや、新たにブラック&レッド・スティッチの内装色を設定。

走りと静粛性を高めたレクサスLBX

シートには、耐久性や機能性、触り心地に優れるLテックス表皮を採用し、従来機種にないスポーティな世界観を演出する。

走りと静粛性を高めたレクサスLBX

パワートレインは従来どおり、1.5リットル直3ベースのハイブリッドで、全機種にFFと4WDを設定。エンジン出力は91ps/120Nm、モーターは94ps/185Nmで、4WDは6ps/52Nmの後輪駆動用モーターが追加される。

価格は420〜576万円。

プレミアム・ブランドのBセグメントSUVというと、LBX登場時にはアウディQ2くらいしか存在せず、その後もアルファ・ロメオがジュニアを発表した程度。EV専用モデルのミニ・エースマンがかろうじて同カテゴリーに入るとしても、上のセグメントに比較してライバルは少ない。

そんな中で、2023年12月の導入以降、今年3月末までに60以上の国と地域で約6.5万台を販売したというLBX。レクサスとしては、走りの質感を高めた改良モデルを投入し、このカテゴリーでの存在感をますます強めたいところだろう。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement