いいものは高い！　1420Nmの大トルク、メルセデスAMG GTに試乗！　乗りやすさにビックリ！

村上政

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メルセデスAMG GT 63S Eパフォーマンス・クーペ。

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メルセデスAMG GTクーペに加わった最強モデルに雨の箱根で試乗する機会を得た。エンジンとモーター合わせて、1420Nmの最大システムトルクを持つ走りとは……。エンジン編集部のムラカミがリポートする。

大雨の1420Nm

これまでにも1000Nmを超える大トルクを持ったクルマには乗ったことはあるが、さすがに1420Nmともなると、まったく未知の領域である。しかも、この日は大雨。いくら4WDモデルとはいえ、こんな日に1420Nmのスーパースポーツカーを走らせるなんて、いくらなんでも無謀ではないか。いかにもワルそうな真っ黒に塗られた21インチ・ホイールやこれみよがしに聳え立つリアのウイングを横目に、内心では戦々恐々、この美しいハイテックシルバー・メタリックの外装を持ったメルセデスAMG GT 63S Eパフォーマンス・クーペに乗り込むことになったのである。

で、まずは内装を見てビックリ。トリュフブラウンのナッパレザーを使ったシートにはダイアモンドをかたどったステッチまで施されていて、豪華絢爛。それでいて、腰掛けてみるとホールド感抜群の、ラグジュアリー・スポーツかくあるべしの見本のような出来栄えになっていたのだ。とにかく、居心地がいい。これならば車名通り、どんなグランドツアーに臨んでも、決して疲れを感じることなどないだろう。と、夢見心地の気分になるが、とにかく1420Nmの走りを試さなければならない。スタートボタンを押して、システムを起動させると、恐る恐るアクセレレーターを踏んで走り出した。

ラグジュアリー・スポーツとはこういうものか、と一目見て納得の超豪華にしてスポーティなインテリア。