2025.07.08

CARS

デザインに一目惚れ! 荒井寿彦(フリーライター)が選んだのはキャデラック・リリック  欲しいのはカッコいいクルマだ!!

内燃エンジンだろうと、電気モーターだろうとカッコが良くなければ食指は動かないし、うわ! これ欲しい! と思えば、それに乗り続けるための手段を考えるというのがクルマ好きの本音。

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2000年初頭からブランドの再構築に力を注いできたアメリカのラグジュアリー・ブランド、キャデラック。最新の電気自動車はその結晶だ。

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クルマにとって100年に一度の大変革期にアメリカのラグジュアリー・ブランド、キャデラックが放った最新の電気自動車がキャデラック・リリックである。



リリックを目の当たりにして「とうとうここまで来たか」と、私はため息をついた。そのスタイリングにハートを撃ち抜かれてしまったのである。

まず、リア・スタイルに目を奪われた。Cピラーの後ろからウィンカー・レンズがリア・ウィンドウを囲むように逆L字型に取り囲んでいる。モダン・キャデラックのアイコンである縦長のテール・ランプまわりは、鋭くえぐられていて、縦長であることが強調されているようだ。こんなにドラマチックなリア・スタイルを持っているのに全体のバランスが崩れていないのも見事だと思った。

前後2つのモーターで4輪を駆動するキャデラック・リリック。システム全体では最高出力522ps、最大トルク610Nmを発生する。全長×全幅×全高=4995mm×1985mm×1640mm。ホイールベース=3085mm。車両重量=2650kg。一充電走行距離=510km。車両価格=1100万円~。

縦長ヘッドライトを持つフロント周りもXTシリーズのSUVよりも精悍に見える。

ドアを開けると、湾曲した横長の液晶パネルが目に飛び込んでくる。センターコンソールはフローティング・タイプで、そこにクリスタル・カットの丸いモード・セレクターがキラリと光る。

全体的にモダンなデザインで、これみよがしの装飾がない分、最先端なものに乗っている印象がある。

どこからどう見てもカッコイイ。

XT4、XT5、XT6、そしてエスカレードという日本で買えるSUVも十分に個性的なスタイリングである。でも、新たに加わったリリックは内外装のデザインにおいて、もう一段高いステージに上がったのではないかと感じている。



「とうとうここまで来たか」と感じたのは、キャデラックが2000年代初頭から始めたブランドの再構築をエンジン誌の記者として寄り添って見て来たからだ。

そして、いま目の前にこんなにカッコいいキャデラックがあることが本当に嬉しい。万歳! パチパチ。

リリックに拍手しながらキャデラックの歴史が頭のなかで蘇った。

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