2025.06.12

CARS

「これはクルマ屋が作ったクルマだ!」自動車評論家の渡辺慎太郎、吉田由美が試乗したアジアを飛び出してスターになったクルマとは?

渡辺慎太郎さん、吉田由美さんが試乗したのは韓流スターも真っ青のBEVだ。

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今年もやりました2025年版「エンジン・ガイシャ大試乗会」。上半期注目の総勢33台の輸入車にモータージャーナリスト33人が試乗!

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ヒョンデ・アイオニック5ラウンジには、島崎七生人さん、西川淳さん、佐藤久実さん、渡辺慎太郎さん、吉田由美さんが乗った。今回は渡辺慎太郎さん、吉田さんの「ここがスゴイ」リポートをお届けする。

「ベースがきちんとしている」渡辺慎太郎

ヒョンデのクルマに乗っていつも思うのは、「クルマ屋が作ったクルマ」ということである。BEVを中心に新しい自動車メーカーが続々と誕生していて、どれも悪くはないのだけれど、走る・曲がる・止まるの基本性能のどこかにちょっとした不穏な動きがあったりする。ヒョンデはこの基本性能がしっかりしていて、そういう部分においては安心してステアリングを握っていられるのである。

試乗車のラウンジAWDはアイオニック5の最上級グレードで、2024年11月に発売された最新改良モデル。

アイオニック5Nという、ニュルブルクリンクで鍛えたなんてスポーティなモデルが用意されているのも、ベースのアイオニック5がきちんとしているから実現できたに違いない。

内外装も走りも動的/静的質感が高く価格もリーズナブルで、アイオニック5は商品力の極めて高いモデルである。

ただ、韓国料理も韓国コスメも韓流ドラマもK-POPも大好きな日本人は、どういうわけか韓国車に対してだけは距離を置く傾向にある。車内でハットグなんかを食べながらBTSでも聴いたら、アイオニック5の印象も少しは変わるかも。

「世界のスーパースター」吉田由美

流線型や箱型とも違うユニークな「アイオニック5」のフォルムはインパクト大。日本のみならず世界中の賞を総なめにするというセンセーショナルなデビューから2年。アイオニック5はさらなる進化を遂げました!



新たに搭載された84kWhの大型バッテリーは第4世代のセルを採用し、一充電での航続距離もWLTCモード616kmと大幅アップ。「MY DRIVE」モードの設定や、今回試乗した「ラウンジ AWD」グレードにはドライブ・レコーダーが完備されるなど、まさに技術とデザインの融合。

そもそもアイオニック5は右ハンドルなのはもちろん、ウインカー・レバーも日本と同じ右側に設定。さらに曲がりたい方向の画像がメーターパネル内に表示され、右左折時の死角をカバー。

韓流スターは日本語も習得し、日本市場に確固たる地位を築いていますが、BTSやBLACK PINKなどはアジアを飛び出して世界のスーパースターに。アイオニック5はまさにそんな存在かも。私の脳内には「APT.」が流れてました(笑)。

ヒョンデ・アイオニック5ラウンジ

アイオニック5は日本で販売されるヒョンデのBEVラインナップ3兄弟の中で最上級モデル。特徴的な外装デザインは今でも新鮮な印象を受ける。全長×全幅×全高=4655×1890×1645mm。ホイールベース=3000mm。車両重量=2170kg。車両価格=613万8000円(ラウンジAWD)。バッテリー容量=84kWh。一充電走行距離=616km。最大出力(前/後)=100ps/244ps、最大トルク=255Nm/350Nm。

写真=山本佳吾/茂呂幸正

(ENGINE2025年4月号)

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