2025.06.16

CARS

「きっとこれを買える人は少ないはず」自動車評論家の小沢コージ、金子浩久が試乗した走る宇宙船のようなSUVとは?

小沢さん、金子さんが試乗したのは2700万円のSUV

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「静かで滑らか」金子浩久

ENGINE Premium Clubのメンバーとの同乗試乗の1台目はEQS680。アルピーヌA110とGRマークXでドライビングを楽しみ、日常的にはスズキ・ワゴンRに乗っているYさん。触り心地の良い白い革シートやドア内張などに感心しながら走り出すと、EVならではの静粛性の高さや滑らかさ、力強さに圧倒された。西湘バイパスで速度を上げても変わらなかった。

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試乗車の仕様は総額およそ3450万円。

「 今の舗装のつなぎ目からのショックの収まりが良くないですね。サスペンションのダンピング能力が足りないのかもしれませんね?」

的確なインプレッションがYさんから発せられた。落ち着いて正確な評価を下されるのに驚かされた。走行モードをSportに切り替えると収まりは良くなったが、ショック自体が強く感じられる。大型EVゆえの重量の大きさがダンパーに負担を強いているようだ。

「加速感は強いですか?」Yさんからの矢継ぎ早の質問に答えながら、僕からも質問を返したりしているうちにアッという間に同乗時間は終わってしまった。

内装にはシートカラーと合わせて約350万円のオプション「ファーストクラス・パッケージ」が装備される。「個室新幹線」どころか個室「ファーストクラス」だ。

メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV

BEV専用プラットフォームを得たメルセデス・マイバッハEQS680 SUV。全長×全幅×全高=5135×2035×1725mm。ホイールベース=3210mm。前後のオーバーハングが極端に短く、全高が大型SUVとしては低く抑えられているのはBEV専用車だから実現できたことである。車重=3050kg。前後のモーターのシステム最大出力、最大トルクは658ps・955Nm。一充電走行距離=640km。車両価格=2790万円。

写真=山本佳吾/神村聖/小林俊樹

(ENGINE2025年4月号)

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