2025.06.16

CARS

いわば都市型SUVの先駆け 28年目のトヨタ・ハリアーが地道だが着実な改良&ダーク・トーンの特別仕様の設定も

いわば都市型SUVの先駆け 28年目のトヨタ・ハリアーが改良。

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トヨタが「ハリアー」を一部改良。あわせて特別仕様車を設定した。

レクサスRXへの統合を撤回にするだけの魅力の持ち主


まずは、安全装備の拡充。プリクラッシュ・セーフティは検知範囲を拡張し、夜間の自転車や昼間の自動二輪、交差点右左折時の横断自転車、交差点進入時の車両と自動二輪を対象とした。



レーン・ディパーチャー・アラートには車線をはみ出しそうな際の車線逸脱警報機能とステアリング操作支援を、ブラインド・スポット・モニターには安心降車アシストと後方車両への接近警報を、それぞれ加えている。





さらに、安全運転をさりげなくサポートすることを意図したプロ・ドライビング・アシストを追加装備。歩行者/自転車/駐車車両に対する操舵・減速支援、先行車やカーブ、右左折時を対象とした減速支援、車線内走行時の常時操舵支援を行う。





装備面では、ステアリング・ヒーターと前席シート・ヒーター、寒冷地仕様を全車で、おくだけ充電とデジタル・キーはグレード名“Z”のPHEVと“Zレザー・パッケージ”で標準化。また、PHEVに低価格グレードの“G”を新設定した。

価格は371.03〜626.01万円。

特別仕様車の“ナイトシェード”は、ハイブリッドの“Z”と“Zレザー・パッケージ”がベースで、いずれもFFと4WDのいずれかを選択できる。プロジェクター式LEDヘッドライトを、ブラック・レフのダーク仕様としたほか、フロント・アッパー・グリルにはブラック・メタリック塗装を施した。





また、フロントのロア・グリルと前後バンパー下部、ロッカー・モールは艶ありの黒、車名エンブレムとカーボン・ニュートラル・バッジ、ホイールはブラック塗装に。ボディ・カラーは、ブラック、プレシャス・ブラック・パール、プラチナ・ホワイト・パールマイカを設定する。

価格は487.08〜541.09万円。

トヨタといえば先日GRヤリスで、ダンパーとパワー・ステアリングの再チューニングに加え、シャシーまわりの特殊ボルト採用による締結剛性強化という、価格に反映させない改良を実施。かなり細かい変更だったが、一般道でも明確な効果が体感することができ、驚かされた。



内外装の色やデザインをいじって価格改定、といったメーカー都合の安易な手直しではなく、ユーザー・メリットのある改善を図ろうとする姿勢は、今回のハリアーの改良にも感じられる。

レクサスRXへの統合による消滅が、販売店の要望で撤回された売れ筋モデルは、化粧直しだけではない、地味でも着実な進化を続けていきそうだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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