2025.06.22

CARS

究極のアルピーヌA110は車重わずか1.1トン 110台限定のRウルティムがオーダーを受付中

110台限定のアルピーヌA110 Rウルティムがオーダーを受付中。

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アルピーヌが、世界110台のA110Rウルティムと、その特別仕様車のラ・ブルーを、期間限定で受注する。

もともと売るつもりはなかった!?


当初はプロトタイプのみを製作する計画だったというA110Rウルティムは、アルピーヌ・レーシングのノウハウを徹底的に投入した1台だ。



1.8リットル直列4気筒直噴ターボは、高性能スパーク・プラグや鍛造ピストン、強化コンロッドといった、A110 GT4レーシング・カーに用いる専用キットを組み込んだ。

さらに、新設計のコンプレッサー・ホイールや軽量タービンを採用した大径ターボを装着。ECUマッピングも変更され、最高出力は325ps/6000rpm、最大トルクは420Nm/3200rpmに達する。



トランスミッションも高トルクに対応する新型の6段デュアルクラッチ式で、シフト・マッピングも専用チューニングとなる。またトルセンLSDを組み合わせ、トラクション性能の向上を図った。ABSと電子制御姿勢安定システムも専用プログラムによるものだ。

フロントのスプリングとスタビライザーもまた専用品で、ダンパーは前後とも伸/縮減衰力調整機能付きのオーリンズTTX。ブレーキはAPレーシング製で、バイマテリアル330mmディスクや高性能パッド、新設計の冷却ダクトを備える。ホイールは前18インチ/後19インチで、専用開発のミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2を装着する。



シャシーとボディ・ワークはアルミ、ボンネットやルーフ、リアのフードとスポイラーはカーボンで、アクラポヴィッチ製チタン・エグゾーストも備え、車両重量は1120kgに抑えた。



フロントにはフレキシブル・フリップ・スプリッターとバンパー・フィン、インバーテッド・ラジエーターからの気流を排出するエア・ダクト付きボンネット、リアは新設計スポイラーとダック・テール・スポイラー、センター・フィンとディフューザー、サイド・フリックを装着し、275km/h時のダウンフォースは、A110Rに対してフロントが120kg、リアが40kg増加している。

ボディ・カラー27色/内装4色/ホイール3色/ブレーキ・キャリパー7色の組み合わせを自在に選ぶことができる、アトリエ・アルピーヌはこのクルマでも適用可能。

さらに、ポルトローナ・フラウやサベルトとともに展開するアトリエ・シュル・メジュールにも対応。10色のレザーと13色のアルカンターラを組み合わせた内装カスタマイズや、各カーボンパーツ個別での塗装色選択もできる。

なお「A110Rラ・ブルー」は、A110Rウルティムをベースに、ブルー・アルピーヌとブルー・アビスを用いたグラデーション塗装を手作業で施している。

室内も特別仕立てで、ポルトローナ・フラウとサベルトのデザイン・チームが、ブルー・レザーで仕上げた。設定台数は、全110台のウルティムのうち、15台がラ・ブルーとなる。



申し込みは7月27日まで、正規販売店で受け付け。期限内に、必要な手続きを終えることが条件となっている。



価格はA110Rウルティムが4200万円、A110Rラ・ブルーが5200万円。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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