2025.06.21

CARS

目指すは英国車初の総合優勝 ニュルブルクリンク24時間耐久に挑むアストン・マーティン・ヴァンテージ

ヴァンテージでニュル24時間耐久に挑むアストン・マーティン。

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アストン・マーティンが、ニュルブルクリンク24時間レースに、ヴァンテージのレーシング・カーを投入。意外にもこれまで英国車が成し遂げていない、総合優勝を狙いに行く。

表彰台に上がっていても、頂点には立てず


エントリーは、GT3とGT4あわせて9台。森に囲まれた20.8kmのニュルブルクリンクはグリーン・ヘルとも呼ばれ、何百もの激しい凹凸やブラインド・カーブが続き、ストレートは狭く、局所的に気候が変わる。



この難コースで、総勢150台ほどのマシンが競い合う中、わずかなミスも許されない苛烈なレースに挑む。



アストン・マーティンは1950年代、サー・スターリング・モスらを擁し、1000kmレースで3連覇を飾るなど、ニュルブルクリンクでの60年以上の戦績を誇る。2000年代半ばにはスポーツカー・レースに復帰し、ニュルブルクリンク24時間では2006年の参戦開始以降、クラス優勝10回、表彰台に上った件数は25を超える。

今回、パートナーシップを結んだのは、ドイツのワルケンホルスト・モータースポーツ。2018年のスパ・フランコルシャン24時間や2023年のアジアン・ル・マン・シリーズを制した耐久レースのスペシャリストで、SP9プロ/プロアマ/アマチュアの各クラスに3台のヴァンテージGT3、SP10クラスにGT4でエントリーする。





SP9プロクラスの34号車には、アストン・マーティンのワークス・ドライバーが顔を揃える。なかでも、英国人のデイヴィッド・ピッタードは、2023年に不利かデッリ・レーシング・チームのフェラーリ296GT3でニュル24時間を制した経験を持つ。





このほか、プロスポーツ・レーシングがGT3を1台とGT4を2台、ドゥア・モータースポーツがGT4を2台、それぞれ出走させる。



クラス優勝を重ねてきたアストン・マーティンが、果たして悲願成就の総合優勝を手にできるか。本戦は6月21日スタートだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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