2025.07.08

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細部の美しい仕上げは裏面にも|ショパール L.U.C クアトロ-マーク IV

9日ものパワーリザーブを誇るショパール L.U.C クアトロ-マーク IV

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春の時計見本市や新製品発表も一段落。新作が続々と店頭に並び始めた。ダイバーシティー=多様性の時代。より柔軟・自由な”新基準=ニュースタンダード”によって、今の自分にふさわしい一本を選びたい。8名のENGINE時計委員の目利きを参考に、この夏、一生つきあえる腕時計をセレクト!

ショパール L.U.C クアトロ-マーク IV

自社ムーブメントによる傑作のひとつ、手巻きで9日という驚異のパワーリザーブを誇る「L.U.C クアトロ」は2000年にデビュー。

その第4世代となる最新作は、コンパクトなケースと歴代で最もシンプルなダイアルデザインが特徴。アイコニックなパワーリザーブ表示をムーブメント側に移動し、スモールセコンドと日付表示を組み合わせたインダイアルのみを配置。

フロステッドテクスチャー加工で粒子状の表面を作り、PVD処理でスカイブルーに仕上げられたダイアルも美しいニュアンスカラーを演出する。

手巻き。COSCクロノメーター認定および、ジュネーブ・シール取得。パワーリザーブ216時間。プラチナ950、ケース直径39mm、30m防水。722万7000円。



細部に宿った神々を愛でる 篠田哲生

ショパールが時計好きから評価される理由は、なんといってもL.U.Cムーブメントのクオリティにある。

とにかくデザインと仕上げが抜群に美しいのだ。このモデルに搭載する手巻き式の超ロングリザーブ・ムーブメントCal.L.U.C 98.09-Lの姿は誌面の都合で掲載できなかったが、是非とも検索して見て欲しい。

そして、ムーブメントが美しい時計は当然顔も美しい。スカイブルーのフロステッドテクスチャー・ダイアルは、光の反射も抑制が効いており、じっと眺めていたくなる。プラチナケースは白色が強いので、この淡いダイアル色とのバランスが良いのだろう。

高級ジュエラーでもあるショパールは、細部に美を封じ込める。ぜひルーペで覗きたい。



四半世紀色褪せない4バレル 高木教雄

2000年、自身2度目のバーゼルワールド取材で“ロングパワーリザーブ”という存在を教えてくれたのは、ショパールだった。

当時は、4つのマルチバレルがいかに素晴らしい設計なのかを理解出来なかった。大きな香箱1つじゃダメなの?と。しかし今ならわかる。4つが同時に巻き戻ることで互いの回転速度を補正し合い、等時性が向上することを。また1バレルに長尺ゼンマイを収めるより、伝達トルクの変化が小さくなることも。

四半世紀前に生まれた独自のクアトロテクノロジーの優位性は、今日でも色褪せてはいない。

その最新作のダイアルは、スカイブルーの色調とやや強めに荒らしたテクスチャーとがマッチした、清冷なたたずまいが好印象である。

問い合わせ=ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922

写真=ショパール