2025.07.03

CARS

【試乗動画付き】これはアウディの傑作車だ! マイルド・ハイブリッド搭載の新型アウディS5アバントに試乗

旧A4とA5を統合するモデルとして昨年登場した新アウディA5。そのハイパフォーマンス版であるS5アバントに乗る機会を得た。新たなMHEVプラスを搭載した走りはどうか?

堂々たる貫禄

1994年に登場した初代A4から数えて6代目となる新型A5、そのハイパフォーマンス版にあたるのがこのS5だ。かつて2002年型の2代目A4アバントに10年以上乗っていたリポーターとしては、試乗車のS5アバントを目の当たりにして、まずはその体格の立派さに驚かされた。

新たなプレミアム・プラットフォーム・コンバスション(PPC)を採用したこの新型は、全長4835mm、全幅1860mmで、私が乗っていたA4アバントより280mm長く、95mm幅広い。これは当時のA6よりもかに大きく、幅などは当時のA8に近い堂々たる貫禄だ。

メーターパネルはナビ画面まで繋がる巨大ディスプレイだ。そのほかにパッセンジャー・ディスプレイも用意される。

試乗車にはファインナッパレザーのSスポーツシートが奢られていたが、これはオプション。

そして、乗り込んでみると、ナビ画面まで一体化した巨大ディスプレイのメーター・パネルが目の前に拡がっているのに、またビックリ。長年、針のついた2連アナログ・メーターに馴染んできた身としては、まさに隔世の感を覚えずにはおられないが、そこで思い出したのが、「技術による先進」というアウディがモットーとしてきた言葉だった。

アウディはいつだって時代の最先端を歩んできた。ダイヤルひとつで様々なデバイスを操作するマルチ・メディア・インターフェイス(MMI)をいち早く導入したのもアウディだったし、ハード面では、クワトロ4WDシステムやアルミスペースフレームを乗用車にいち早く取り入れたのもアウディだった。近年では、e-トロンという名のついたモデルを次々と発表し、一気に電動化を推し進めてきたのもアウディだ。

そして、その流れの中で登場したのがプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)だったはずだが、ここにきて雲行きが怪しくなってきたのは、世界の電動化の流れが減速する中で、あたかも後戻りするようにPPEを元にして内燃機関用のPPCを開発し、それを採用したA5やS5を出してきたことだ。さしものアウディも、目まぐるしく変わる世の中の潮目に飲まれて、後退せざるを得なかったのだろうか。

▼エンジンTVにて動画も公開! こちらもご覧ください。


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