2025.07.06

CARS

後継モデルのアウディA5に乗り換える必要はあるのか?2021年型A4 TDIオーナーが追加発表になったA5 TDIを見て考えてみた

ついにデビューしたA5ディーゼルモデル

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A4オーナーから見た後継モデルは「気になる存在」だが……

A4の後継である新型A5について、筆者は“気になる存在”として見ている。

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A4 TDI
▲A4 Sedan TDI

新旧2モデルを比較すると、間違いなくA5はスタイリッシュになった。そのスタイリングを印象付けているのが、車両後方(後部座席から後ろ側)の造形だ。

新型A5は、リア・ガラスから車両後端まで滑らかに繋がるファストバックのスタイルとなっている。トランクは、リア・ガラスまで一体で持ち上がるハッチバックだ。新型A5は、A4のようなセダンではなく、従来のA5スポーツバックのスタイルを受け継ぐモデルなのである。

A5(サイドビュー)
▲A5(サイドビュー)

一方、A5アバントはA4アバントよりリア・ガラスの傾斜角がなだらかな角度になっており、クーペ・ライクな印象を強めている。

A5アバント(サイドビュー)
▲S5 Avant(サイドビュー)

先代まで、3ボックス・セダンのA4とスタイリッシュでスポーティな4ドア・クーペのA5スポーツバック、という位置づけとなっていた。

新型A5は、先代A5のイメージをそのままに、A4にあったワゴン・ボディの「アバント」を追加したモデルとも言える。

装備面では、マトリクスLEDヘッドライトやダイナミック・ターン・インディケーター、レザー・シートなどが標準装備となった。この点は先代A4 TDIより確実に充実してる。

A4オーナーの中には、先代モデルよりもスポーティさが増した新型A5の流麗なスタイリングが魅力的だと感じることがあるだろう。また、アウディのお家芸ともいえるマトリクス・LED・ヘッドライトがどのような進化遂げているのかというのも気になる。

実車を目の前にしたら、じっと見てしまうだろう。ついでに乗ってみたいと思ってしまうはずだ。

A4オーナーの一人である筆者は、新型となった後継モデルのA5がどのようなクルマになったのか非常に興味がある。

車体サイズの大型化と価格高騰が納得できるアドバンテージは?

新型A5シリーズ待望のTDIは、先代A4 TDIオーナーなら間違いなく気になる1台だ。もちろん、肝心な乗り心地や走行性能などは、乗ってみなければわからない。ただ、乗る前から懸念しているのはボディ・サイズだ。

A5(インテリア)
▲A5インテリア

筆者も日ごろから乗っているA4のボディ・サイズは、全長4760mm×全幅1845mm×全高1410mm、同世代のアバントが全長4760mm×全幅1845mm×全高1435mmだった。ちなみに、先代A5スポーツバックのボディ・サイズは、全長4695mm×全幅1845mm×全高1365mm。そのため、駐車場選びに悩むことはほとんどなかった。

一方、新型A5のボディ・サイズは、全長4835mm×全幅1860mm×全高1455mm、アバントが全長4835mm×全幅1860mm×全高1470mmだ。

やはり日本で乗るうえで肝となるのは全幅だろう。これが1850mmを超えると駐車場選びにも苦労することもある。もし、A4オーナーが新型A5シリーズに乗り換える際は注意する必要があるだろう。

A5(運転席まわり)
▲A5(運転席まわり)

また、車両本体価格が一段と高くなったことも気になる。先代A4にTDIが追加された2021年時点の価格はなんと538万円〜、アバントでもが567万円〜だった。

新型A5 TDIは、最高出力150kWまで引き上げられ、クワトロ(4WD)のみの設定だ。先代に設定されていたFWDモデルは廃止されている。

そのため、新型A5 TDIは、実質的に先代A4 40TDI クワトロの後継モデルとなる。2021年当時のA4 40TDI クワトロ advancedの価格がいくらだったのかといえば565万円。アバントでも594万円である。

A5 TDI quattro 150kW(A5とA5アバント)
▲A5 TDI導入記念の限定モデルedition one

もう一度書くが、新型A5 TDIは、716万円で、アバントが741万円だから、ざっと150万円前後高くなっているのだ。

さすがに金額が大きいだけに無視することはできない。

はたしてこの価格を埋めるほどの実力が備わっているのだろうか。

とはいえ、スポーティになったデザインや充実した装備は、先代A4から進化している点だ。そのほかの質感や走行性能は実車で確認しようと思う。

モデル名の数字が1つ上がったのと同じように総合的なバリューが上がっているクルマになっていれば、A4からA5への乗り換えを考えてみてもいいかもしれない。

文=齊藤優太(ENGINE編集部) 写真=アウディ

(ENGINE Webオリジナル)
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