2025.07.05

CARS

現代に蘇るあの“ベントレー・ボーイズ” 再生産車両でふたたびル・マンへ 栄光の再現なるか?

96年前のベントレー・ボーイズと現代のベントレー・ボーイズ。

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ベントレーが、7月3〜6日に開催されるル・マン・クラシックに、4台のコンティニュエーション・モデルを投入。それに先駆け、歴史的なシーンのオマージュとなる、チームの集合写真が公開された。

96年前のあの名シーンを再現


参戦マシンは、ブロワーが3台、スピード・シックスが1台のコンティニュエーション・シリーズ、すなわち、新車当時の設計に基づき、マリナーが新規に製造したクルマだ。



この計4台は、ドライバーを務めるオーナーたちとともにロンドンへ集結。



メイフェアのマウント・ストリートで撮影されたが、これは1929年のル・マン24時間を戦い終えたワークス・チーム、いわゆる“ベントレー・ボーイズ”が写真に収まったのと同じシチュエーションだ。



この1929年のル・マンといえば、ベントレーにとっては特別なレース。4度目の総合優勝を果たしただけでなく、1位をスピード・シックス、2〜4位を4 1/2リットルが占めたのだ。2025年のベントレー・ボーイズも4台体制で挑むが、これは1930年以降、サルテ・サーキットに姿を現すベントレーのワークス・チームとしては最大規模となる。



オリジナルの写真に残るのは、1924年と1927年に勝利した3リットル、1928年優勝の4 1/2リットル、そして1929年のスピード・シックスというチャンピオン・マシンたち。ベントレー創設からの10年間で、もっとも成功したマシンたち、とも言える4台だ。

今回のコンティニュエーション・シリーズで構成されたチームによる再現写真も、その成功にあやかりたいという意図なのだろう。



現代版ベントレー・ボーイズは、5月にドニントン・パークで開催されたドニントン・クラシックで、マッド・ジャック杯に出走。この歴史あるサーキットの最初の勝者であるリチャード・シャトルワースにちなんだ、戦前型スポーツカーのレースで、実践形式で限界を試す貴重な機会を得た。

見た目は旧車、中身は新車のコンティニュエーション・シリーズは、マリナー・クラシックによりレースへの準備も万端。今週末の本番での活躍が期待される。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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