2025.06.05

CARS

W12を上回るパワーとパフォーマンス V8搭載型のベンテイガ・スピード登場

V8を搭載する新型ベントレー・ベンテイガ・スピード。

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ベントレーが、新型ベンテイガ・スピードを発表した。パワーユニットを従来の12気筒から8気筒へ変更しながら、動力性能向上を実現した。

最高速も0-100km/h加速もW12より上

W12に代わり搭載されるのは、4.0リットルV8ツイン・ターボ。最大トルクは50Nm減の850Nmだが、最高出力は15psアップの650psを発生。0-100km/h加速は3.4秒で、V8 Sの4.4秒はおろか、W12版スピードの3.9秒をも凌ぐ。最高速度は310km/hで、W12版の306km/hを上回る。



また、このV8にはスポーツ・エグゾーストを組み合わせ、力強いサウンドでもアピール。テール・パイプは、楕円形の2本出しだ。オプションでは、アクラポヴィッチ製のチタン・エグゾーストも選択でき、その場合は4本出しテール・パイプとなる。



走行モードは3つで、コンフォートとスタンダードなベントレーの各モードは、ほかのベンテイガと同じ設定。しかしスポーツは、ダンパーを15%ハードにしたほか、コーナリング時にはより大きなパワーを使うことができるようになり、ブレーキ・トルク・ベクタリングによってより俊敏なターンインを可能にする。

オプションのカーボン・セラミック・ブレーキを装着すると、スポーツ・モード時にESCダイナミックを使用できるようになる。これはESCの効きを緩め、パワー・オーバーステアやドリフトを許容するセッティングだ。

四輪操舵は標準装備。ホイールは22インチが通常仕様で、カーボン・セラミック・ブレーキ選択時にはベントレー初の23インチを装着する。22インチはダークティントかシルバー、23インチはグレーサテン/ブラック/ブラック+切削加工からチョイスでき、ブレーキ・キャリパーは7色が用意される。



前後ライトはベンテイガ・スピード専用の仕様で、ヘッドライトは内部とベゼルがダーク・カラー、テールライトはグレーにダーク・ベゼル。クローム・パーツもほとんどがダークなトーンとなるが、ドアの“スピード”エンブレムのみは明るいクロームで存在を主張する。オプションのブラック・ルーフは、テール・ゲート・スポイラーのエッジにもブラックのラインが入り、ボディ・カラーにより仕上げがグロスかサテンのいずれかとなる。



インテリアも、パフォーマンス・カー志向の仕立て。メーター・ディスプレイは専用スペックで、スピードのロゴがサイドシル・プレートと助手席側ダッシュボードに入るほか、シート・バックには刺繍される。送風口などは通常のクロームのほか、ダーク・カラーも選択可能だ。



シートのショルダー部やドア・トリム、4座仕様のバックボードは、新デザインのプレシジョン・ダイヤモンド・キルトでシャープな印象に仕立てられる。各部に施された鮮やかな差し色も、スポーティなイメージを演出する。



W12からV8と気筒数を4つ減らすとあって、世界最速SUVを謳うベンテイガ・スピードもトーンダウンするのではと懸念されたが、それもどうやら杞憂に終わりそうだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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