2025.07.11

LIFESTYLE

【夏休みのドライブに】天然水仕込みの黄金のバターロールが味わえる!八ヶ岳に新たなパンの聖地が誕生

白トリュフの塩パンで都心の店舗はいつも長蛇の列。こだわりのベーカリーがパンに最適な水源のある高原を新しい拠点に選んだ。湯気が見えるような焼きたての口福を味わうために峠を走る、とっておきのウイークエンドトリップはいかが。

口に入るものの基本にして王道は、やはり素材の良さ。採れた場所の土壌や水質が味わい、そして健康にも影響を及ぼす。冷凍保存や真空パックの技術がいくら発達しても、こればかりは地の利のほうが上だ。野菜や果物はもちろんのこと、ワインやウイスキー、日本酒といったものにも如実に反映する。産地の葡萄や米、水が生み出すテロワールの至福を味わうために、週末にツーリングに出かけるのもオツ——とおすすめするのはいいが、ENGINE読者であればこうツッコミたくなるだろう。

「酒を飲みに行くなら、ドライバーはどうなる?」

自然豊かな土地柄が前提なだけに鉄道駅から遠いことがほとんどで、やはりクルマでのアクセスが圧倒的に便利。出かけるメンバーの中に下戸がいればいいが、お酒好きの集まりであれば、誰かひとりは楽しめない罰ゲームとなる。

人気ベーカリーチェーンが発見した水の聖地、南八ヶ岳

そこで今回のご紹介はベーカリー、7月4日オープンのできたてホヤホヤの「TruffleBAKERY 南八ヶ岳」だ。米が主食の日本人とはいえ、パン嫌いは少ないだろう。「その場所でしか食べられない焼きたて」という付加価値のプライオリティは、アルコール摂取に関係なく大きい。





TruffleBAKERY(トリュフベーカリー)といえば、2017年に門前仲町でオープンした人気のブランド。サードウェーブのコーヒーによるカフェブームと軌を一にして、イースト東京がパンの聖地となる牽引役を担ってきた。創業10年に満たないながらも、駅構内のTrufflemini(トリュフミニ)という小規模店も含め、国内外で26店舗を展開している。名物の塩トリュフパンを求めて並ぶ列を見たことがある人も多いだろう。これまでは利便性のいい都心部が多かったのに、新店舗は南八ヶ岳。意外の場所への移転には、最初に書いた土地と食べもののマリアージュに大きな理由がある。

パンといえば小麦粉と思われがちだが、今回着目したのはパンの約40%を占めるという水。山梨県はミネラルウォーターの生産量日本一を誇る。特に南八ヶ岳の天然水は日本百名水に選ばれるほど質が高く、パン酵母の働きを高めると言われるリンが豊富に含まれている。

TruffleBAKERYがこの水でパンを作るとまるで別の食べ物のように美味しくなることを発見。そこでこれまでは東京都内だった開発拠点を、南八ヶ岳のある山梨県北杜市へ移すことになった。目指したのは。水道水はもちろん、人工的に濾過した浄水ではなく、天然水を中心に置く「パンの革新」。食べ物を通じたウエルビーイングを目指す同社ならではのフットワークの良さ、そして英断だった。

中央道長坂ICを降りて登ること15分、赤いレンガが目印。

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