2025.08.09

CARS

大人になったらBMWに乗ると心に決めていた Z世代の若者がBMW420iクーペを選んだ理由とは?

10年前のクルマだけど、高速の地を這うような安定感なんて、他のクルマとはまるで別物というオーナーの山下さん。

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エンジン編集部唯一の20代ムラヤマが担当する連載『若者だってクルマ好き!』。トヨタ2000GTをひと目見て鳥肌が立った当時5歳の少年はレーシングカーのデザインや設計をしたいという夢を叶えた今、BMW4シリーズ・クーペに乗って何を思っているのだろうか。

原点は5歳の時に見たトヨタ2000GT

約束していた待ち合わせ場所に滑り込んできたBMW4シリーズ・クーペを見て、思わず「カッコいい!」と呟いた。くもり一つないホワイトのボディにはブラックのホイールが組み合わされていて、スッと引き締まって見える。やんちゃ過ぎない塩梅のカーボン製フロント・リップやリア・スポイラーもマッチしている。



爽やかな笑顔をこちらに向けてクルマから降りてきたのは、山梨県に住む27歳の山下駿一さんだ。

「クルマ好きの原点は5歳の時に父が連れて行ってくれた展示会。そこでトヨタ2000GTを見て、カッコいい!と鳥肌が立ちました。今でも当時の感覚は忘れられないです」

以来、スポーツカーやレーシングカーの設計やデザインの道を志した山下さんは、工学系の大学を卒業。今では、某国内メーカーのオフィシャル・チューナーでエアロパーツの設計やデザインに第一線で携わる、筋金入りのクルマ好きだ。なるほど4シリーズのセンスの良さはそこから来ていたのか! と早くも合点した。



山下さんは高校を卒業した春休みに念願の運転免許を取得した。

「はじめは家族のホンダ・ビートを乗り回していました。自分で買った初めてのクルマは涙目のスバル・インプレッサWRX(GDA型)です。大学2年の時にたまたまSNSで個人売買の投稿を見つけ、すぐに、見たいです! とメッセージを送って、少しアルバイトを頑張れば買える値段だったのでそのまま即決しました」

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