大人になったらBMWに乗ると心に決めていた　Z世代の若者がBMW420iクーペを選んだ理由とは？

村山雄哉

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10年前のクルマだけど、高速の地を這うような安定感なんて、他のクルマとはまるで別物というオーナーの山下さん。

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エンジンよりもシャシー

山下さんが2015年型のBMW420iクーペMスポーツを手に入れたのは4年前。BMWを所有することは念願だった。

「中学生の頃、父が乗っていたE46型318iツーリングがカッコいいなぁと思って以来、ずっとBMWに憧れていました。それに、友だちのお父さんが持っていた、ほぼレーシングカーのようにカスタムされたM3（E92型）も頭から離れなくて。大人になったらBMWに乗りたい、と心に決めていたんです」

4シリーズ・クーペを選んだ一番の理由は、当時BMWの全ラインナップの中で最も重心高が低いモデルだったことで、次が、伸びやかできれいなボディラインに惹かれたからだという。これはなかなかツウな選び方だ。4気筒モデルにしたのも、何かワケがあるに違いない。

「BMWだから6気筒、という気持ちも少しはあったけど、僕はエンジンよりシャシーにこだわりがある方なんです。ボディ・バランスの方が大事だなと思って。だから6発へのこだわりは少なかったし、この4発も、回頭性が良くて楽しいですよ」