2025.07.27

CARS

「ジュリア・スプリント」が帰ってきた! アルファ・ロメオ伝統の名を採用したお得な新グレードとして復活

あの「ジュリア・スプリント」の名が戻ってきた!

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アルファ ロメオ・ジュリアに、新たなグレードの「スプリント」が設定された。装備内容を見直し、手頃感のある値付けとなっている。

歴代の特別なモデルとして登場したスプリント


パワートレインは、上位のヴェローチェと同じ2リットル直列4気筒ターボで、最高出力/最大トルクは280ps/400Nmを発生。トランスミッションは8段ATで、後輪を駆動する。





LSDは未装備。ホイールはダーク・タービン・デザインの18インチで、タイヤ・サイズは前225/45/後255/40だ。

“ヴェローチェ”グレードと異なる箇所を挙げると、エクステリアはブレーキ・キャリパーやウインドウ・モールディングのカラー程度にとどまる。



ボディ・カラーは、ソリッドのアルファ・ホワイトとアルファ・レッド、メタリックのヴェズヴィオ・グレーとブルカノ・ブラックが選択できる。



インテリアは、ナチュラル・レザー・シートを採用し、ダッシュボードとドア・パネルはレザーを用いないタイプ。オーディオは、8スピーカーのハイグレード・オーディオ・システムを装着する。装備ではその他、盗難防止アラームが省かれた程度だ。

価格は665万円。

ヴェローチェ比で60万円安の新たなエントリー・グレードとなる「ジュリア・スプリント」だが、アルファ・ロメオのファンであればそのネーミングに反応してしまうだろう。ジョルジェット・ジウジアーロの出世作ともいうべき、かつてのジュリア・スプリントGTは、1963年に登場した2ドア・クーペで、初期型はノーズとボンネットに段差があることから、日本では段付きとの通称で呼ばれることも多い。



スプリントの名は1953年、アルファ・ロメオ初の戦後型モデルである1900の2ドアモデル、1900スーパー・スプリントがルーツで、後継の2000、続く2600でも2ドア・クーペに与えられた。2600にはザガートが手がけた2600SZが1965年に設定されたが、この車名はスプリント・ザガートの略だ。



その後も、ジュリアの先代に当たるジュリエッタ、1970年代のアルファ・スッドなどの2ドア・モデルがスプリントを名乗った。



近年では、Cセグメント・ハッチバックのジュリエッタや、先日追加されたステルヴィオで、ベーシックなグレードの名称として使用。豪華装備を省き、走りを追求した仕様を示すネーミングとなっている。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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