2025.07.31

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千年以上前の敦煌の洞窟壁画を思わせる手描きアートも 不思議なイメージのロールス・ロイス「ファントム&カリナン&スペクター」

ロールス・ロイスの新作ビスポーク、題材は洞窟の壁画?

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ロールス・ロイスが、中国・敦煌の洞窟壁画にインスピレーションを得た、3台のビスポーク・モデルを公開した。

モチーフは洞窟の壁画?


ベースは「ファントム・エクステンデッド」と「ブラック・バッジ・カリナン」、「ブラック・バッジ・スペクター」の3台。プライベート・オフィス上海の顧客を対象に、特別な外板色や、上海のビスポーク担当デザイナーが、スピリット・オブ・エクスタシーとシルクに着想を得て生み出した“シルケン・スピリット”と呼ばれるモチーフが随所に用いられる。



ファントム・エクステンデッドは、万里の長城の彼方に広がる空を思わせ、唐代の詩の表現から命名されたニンイェ・パープルと、イングリッシュ・ホワイトのデュオ・トーン。シルケン・スピリットは、Cピラーやコーチラインのアクセントとして手描きされる。



スターライト・ヘッドライナーもビスポーク仕様で、光ファイバーにより1344個の星と、192個の流れ星を表現。また、ダッシュボードなどのパネルは、ブラックのレザーに手描きの風景画や、シルケン・スピリットの刺繍が施される。



シートはブラックとカシミア・グレーのレザーを用い、前後席で配色を反転。前後ドアにはピアノ・ブラックとカシミア・グレーのカナデル・ウッド・パネルを配置し、リア・ドア・パネルと左右後席間のウォーターフォール・セクションには、ステンレスのシルケン・スピリットが嵌め込まれている。



カリナンのボディ・カラーはダンチアン・ピンクで、23インチ鍛造ホイールのセンターもこの色で彩られる。ツイン・コーチラインとCピラーのシルケン・スピリットは、ブラックで描かれた。



前席はブラッシング・ピンクのレザーで、シートとドアには0.8mmと1.2mmのパーフォレーションを10万7000個も穿って、英グッドウッド本社上空の雲をイメージしたパターンを作り出している。後席はネイビーのレザーにブラッシング・ピンクのパイピングとスティッチを施した。



ダッシュボードやウォーターフォール・セクションはテクニカル・ファイバーに、ステンレスのシルケン・スピリットがあしらわれる。スターライト・ヘッドライナーは、ブラッシング・ピンクのシルケン・スピリットと、ホワイトの流れ星を組み合わせた。


スペクターは、敦煌の壁画の色彩に着想を得たチンシャン・ブルーをベースに、ダイヤモンド・ブラックの上部とコーチライン、シルケン・スピリットをコンビネーションさせたエアロ・デュオ・トーン。イルミネーテッド・グリルはトゥルケーゼ、すなわちターコイズ・カラーで彩る。



前席はトゥルケーゼとブラック、後席はブラックにホワイトのスティッチとパイピング。レザーのセンター・コンソールとラムウールのカーペットも、シート同様トゥルケーゼとブラックのスプリット・デザインだ。

イルミネーテッド・トレッドプレートは、トゥルケーゼにシルケン・スピリットがあしらわれる。1344個の星と192個の流れ星が配置されたスターライト・ヘッドライナーに加え、スターライト・ドアも装備された。



古代シルクロードの文化的交差点で生まれた芸術へのオマージュを込めたこれらのモデルは、プライベート・オフィス・上海でオーダーできる。とくにファントムの手書きアートで仕上げられたインテリアは、エキゾチックなムードがお好みなら、気になる仕様かもしれない。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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