2025.07.31

CARS

【動画公開】新型ホンダ「プレリュード」のデザイン説明会に行って、感動 「デート・カー」の夢よ、もう一度! 

なんと24年ぶりに登場する6代目ホンダ・プレリュード

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自由に空を飛ぶグライダー

開発責任者の山上智行氏によれば、新型プレリュード開発のグランドコンセプトは、「どこまでもいきたくなる気持ちよさ×非日常のときめき」。ホンダのDNAである「あやつる喜び」を提供しながら、サスティナブルな乗り物として、エンジンなしで自由に空を飛ぶグライダーから多くのインスピレーションを得ているという。 

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実際、新型プレリュードには内外装の随所に、グライダーを想起させるデザインが散りばめられている。横から眺めると、グライダーのように伸びやかで軽快なプロポーションになっているのはもちろん、正面から見た時にも、デイタイム・ランニングライトやその下の左右のヘッドライトを繋ぐスリットが、あたかもグライダーが翼を広げているかのような形状になっているのだ。 

リアの横に真一文字に伸びたテールランプも、ワイド感を強調すると同時に、グライダーの翼のような伸びやかさを感じさせる。 



そして、19インチの大径ホイールの奥に見えるブレンボ製ブレーキ・キャリパーや、フロントグリルの中央に取りつけられたタテのラインなどに、青空を思わせるブルーのアクセントカラーが使われている。新色となるボディカラーのムーンリットホワイト・パール(月の光に照らされた白)と相まって、大空をかけるグライダーを想起させる要素が、ここにも散りばめられているというわけだ。 


 


内装を見ると、やはり、伸びやかなグライダーの翼をイメージしてデザインされたという水平方向のラインを基調にしたダッシュボードの向こうに、クリーンな視界が広がっていた。スイッチ類が最小限にまとめられたシンプルで清潔感に溢れたコクピットも、ジェット戦闘機よりグライダーを想わせるものだ。 



インパネはすべて液晶表示になったとはいえ、昔ながらの視認性の良い大型2連メーターがドーンと映し出されるのが、私にはとてもグッときた。 



さらに、「デート・カー」としてきめ細かい気配りが行き届いている点にも、感心させられた。とにかく、手で触れる部分には、すべて手触りの良い素材が使われている。それはコクピット周りのみならず、着座位置が低いクルマゆえ、降りる時にサイドシルに手をつく場合があることに配慮して、シルのその部分にだけ手触りの良い素材を貼るという気の使いようだ。ドア下部の靴が当たりそうな部分をわざわざ削ってあるのにも驚かされた。 





また、白いダッシュボードやシートのサイド部分に、さりげなくブルーのステッチが施されているのも、センスの良さを感じさせる。これは「デート・カー」としてのポイントが高いだろう。実は、シートも運転席と助手席では細かく作り分けているそうで、運転席の座面は太ももの裏がしっかり支えられるように硬めの素材を使い、逆に助手席はリラックスできるように柔らかめの素材になっているというのだ。 


 


さて、今回はデザイン説明会ということだったが、走りの部分の中身についても、取材して分かったことを少しお伝えしておこう。 

パワートレインは、基本的にシビック・ハイブリッドと同じ2リッター直4に加えて、走行用と発電用の2つの電気モーターを持つハイブリッドで、前輪駆動。低速時は電気モーターだけで走行し、高速時にはエンジンだけで走行する。中間領域では、エンジンを発電に使って電気モーターだけで走行するが、加速時にはリアシート下に搭載されたバッテリーから電力を供給してパワフルな加速を可能にするという。 

変速機はCVTでエンジン走行時は直結となるが、電気モーターでの走行時にも、シフト・パドルを操作すると、あたかも変速しているようなショックやブリッピングが体感できるようになっているのだとか。 

シャシーはシビック・タイプRから移植された前ストラット、後マルチリンクで、アダプティブ・ダンパー・システムを持ち、グランドツアラーとして最適なチューニングが施されているという。 ドライブ・モードはデフォルトがGT。そのほかにコンフォートとスポーツがあるが、さらに特別なボタンを押すことでスポーツ+を選択できる。 

ホンダは、ピュア・スポーツのシビック・タイプRに対して、プレリュードを電動化時代の象徴としてのハイブリッド・スポーツと位置付けている。 
 
果たして、新型プレリュードは、どんなに気持ちのいい、グライダーが滑空するような走りを見せてくれるのか。それを体感できる日も近いはずだ。 そしてなによりも、「デート・カー」の時代は再びやってくるのか。試乗できる時が来たら、その感想もしっかりとお伝えしたい。 お楽しみに! 
 
 文=村上 政(ENGINE編集部) 写真=佐藤慎吾(ENGINE編集部)


 
 (ENGINE Webオリジナル)
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