2025.08.14

CARS

詳細画像必見! 驚くべきコンセプトのベントレー 運転席1枚、助手席2枚の3ドアの変則3シーター 初の完全電気自動車は来年デビュー

来年発売を予定するベントレー初の完全電気自動車、D-LUVを予告するコンセプトカー。GT、SUV、サルーンすべての要素が含まれている!

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2026年に初の完全電気自動車となる“D-LUV”を発表する予定のベントレー。その近い将来を示すラグジュアリー・ビジョン・コンセプトとして、7月8日にEXP15が発表された。発表会に立ち会ったモータージャーナリストの藤原よしおがリポートする。

これからのベントレーの姿を予告

電飾された大きなフロントグリルと、その周りを囲むように配置されたLEDヘッドライトが印象的なEXP15は、SUVのようでもあり、GTのようにも見えるが、そこが狙いだとデザイン・ディレクターのロビン・ペイジはいう。

1930年のスピードシックス・ガーニー・ナッティング・スポーツマン・クーペをモチーフに新しいデザイン言語のもとで生まれたEXP15。

「これは市販を意味するものではありません。26年にデビューを予定している初の完全電気自動車をはじめとした、これからのベントレーの姿を予告するもので、GT、SUV、サルーンなど様々な要素が含まれているのです」

1930年に製作された“ブルートレイン”の愛称で呼ばれるワンオフモデル、スピードシックス・ガーニー・ナッティング・スポーツマン・クーペにインスパイアされたというボディは、単なる懐古趣味に走るのではなく、“アップライト・エレガンス”、“アイコニック グリル”、“エンドレス・ボンネット・ライン”、“レスティング・ビースト”、“プレスティージャス・シールド”という、これからのベントレーの軸となる、新しい5つのエレメントをもとにデザインされている。


3ドア、3シーターの可能性

特徴的なのは、運転席側1枚、助手席側2枚の3ドアとすることで、シートレイアウトも助手席側はリアシートのみという、変則3シーターを採用していることだ。しかも助手席側リアシートは、リクライニングや回転するだけでなく、前後に大きくスライドするなど様々なアレンジが可能。またリアハッチを開けると2座のピクニック・シートが備わっており、センターコンソールから冷蔵庫や照明を引き出して使えるようにするなど遊び心を取り込みながら、ラグジュアリーカーに相応しい、インテリアの新たな可能性を提案している。

中でもアレンジによってGTにもリムジンに変貌する3シーター・レイアウトや、リアのピクニック・シートのアイデアは斬新。

もちろん、使われているマテリアルは上質かつ、サステナブルに配慮されたものだが、“マジカル・フュージョン”というコンセプトのもと、敢えて手触りや機械的な動きに拘ったり、デジタル・デドックスへの配慮がなされているなど、ウェルビーイングに対する新たなアプローチが施されているのも興味深い。

果たして来年登場する“D-LUV”に、どのような形でこれらのアイデアが反映されるのか? 楽しみに待ちたい。

文=藤原よしお 写真=ベントレーモーターズジャパン

(ENGINE2025年9・10月号)
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