46人のモータージャーナリストが「2025年のいま身銭を切ってでも欲しい」クルマを選ぶエンジンHOT100。半世紀クルマ生活を送っても、未だかつてポーツカーを所有したことがない気持ちで桂伸一さんが選んだ20台とは?
桂伸一の選考理由「スポーツカーがそばにある喜び」
「スポーツカーに乗ろう」改め「乗っている」。駐車場でそのスポーツカー然としたノーズが見えた瞬間の胸踊る感ときたらもう! 「スポーツカーがそばにある喜び」とはこういう事か! と初めて知った。クルマ生活約半世紀、過去に一度もスポーツカーを所有した事がない者が初めて経験する新鮮な気持ち。「何を今更」……ですよ。やりたい事は今すぐに。
20位 ケータハム・セブン
軽さをこれほど意識させるクルマは他に無い。Kの動力源で走りが堪能できるのも軽さの勝利。サイドパネルをボディ同色にすると一体感が増して実にクールである。
19位 ホンダ・シビック
超ワイドなフェンダーに収まるタイヤは、エンジン出力を残さず路面に伝える。6段MTはダウンシフトのみ自動回転合わせ機能で、クルマを操る楽しさ倍増。
18位 ボルボXC40
7月に2度目の車検を迎える愛車は1.5リッター3気筒FWD+PHEV。EV走行30数キロ。近所使いなら4日毎の充電で事足りる。2020~22年までの3年のみ販売の、BEVより希少な一台。
17位 ランボルギーニ・ウルス
大型SUVにしてスーパースポーツ系と同等の操縦安定性の持ち主。さらに広い室内ユーティリティと乗り味の滑らかさ、静粛性などセダンの特性も併せ持つ。
16位 アウディQ8 e-tron
BEVの大型SUVの操縦と動力性能と安定性をバランスさせた決定版。2.6トンの巨漢を軽快な動きにする能力、後輪ステアによる小回り性など、取り回し性も優れている。
15位 メルセデス・ベンツEQS/EQS SUV
人はミスを犯す。それがEVだと被害甚大、と言わんが如く、モーター制御はエンジン以上に緻密に慎重に滑らかに、という良心が見て体感できる制御がお見事。
14位 ヒョンデ・アイオニック5N
BEVスポーツモデルの最先端を行く駆動と回生の制御系が生むハンドリングが凄い。遊び心満点の3パターンのサウンドエフェクトも新たな走行感覚を楽しめる。
13位 BMW M5
スポーツカーにはZ4も存在するが、BMWのスポーツと言えばセダン。そのイメージからするとM5の豪快な速さと路面を掴む操安性の確かさはスポーツセダンの最高峰。
12位 日産GT-R
V6とトランスアクスルのメカメカしさがGT-Rならでは。18年目にして最終モデルとなる日本のスーパースポーツは継続するようだが、果たして次期型の心臓部は?
11位 マセラティMC20
伝統的なマスクのスーパースポーツ。高速走行はもちろんだが、街乗りの柔軟性に富んだ扱いやすさと乗り味もいい。クーペのバタフライ・ドアは隣との車間に注意。