総合第10位にランクインしたのは多くのモータージャーナリストたちがリアルに購入を考えるこの国産車だ! 46名のジャーナリストと編集部員、そしてEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員が加わって、2025年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買えるいま注目の100台を選んだ。
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第10位! スズキ・ジムニー 159pt
待望「ノマド」もラインナップに加わりベスト10入りを果たしたジムニー。5ドアの追加で、意外にも3ドアの魅力にスポットライトが当たったのも見逃せない。

本気で購入を考えた1台。ノマドが発売されたことで、より現実味を帯びましたが、さらに一歩進めようと思ったタイミングで受注が一時ストップするという……。「クルマも恋愛も勢いが大事」と、なんだか胸にグサッと突き刺さるコメントは吉田由美氏から。欲しいと思った瞬間が買い時とはよく言いますが、その気持ち、逃しちゃダメってことですね。
「ジムニーもシエラも最高だが、5ドアのノマドの追加によって圧倒的な実用性向上まで成し遂げた。でも売ってくれないんじゃしょうがないよね」と塩見智氏は嘆き、「マツダ3の一択かと思われた次期愛車候補に対抗馬として現れたのがノマド。試乗はまだだが、ちょっと期待」と新井一樹氏は諦めずに期待。「いつも感心させられる企画力。ちゃんと技術力の裏付けもあり、東京でも乗っていたいノマドの登場は2025年の朗報」と、小川フミオ氏が言うように、確かに都会でも似合いそう。

「ジープとGクラスのいいとこ取りのデザイン、その中身は本気のオフローダーで、4ドアモデルも出て、お値段200万円台って売れないわけがない」(藤野太一氏)。「可愛らしく機能的なデザインだけでも欲しくなるのに、どんな道でも走破できる実力とロマンまで付いてくる。それが今でも200万円以下だなんて!」(村山雄哉氏)。と、コスパの良さも皆さんに刺さるポイントのようです。
でも3車種出揃ったところで逆に「シエラよりノマドよりやはりスズキの哲学「小・少・軽・短・美」が明確な3ドアが本命。このクルマの前に酷道はない」(上田純一郎氏)。
「本格メカとコンパクトさで、自信を持って悪路に挑める。シエラを釣りのアシに迎えたい。荷室が狭く荷物が多いのでひとり乗り想定だけど」(関耕一郎氏)。
「つい最近シエラに試乗。素直に楽しいコンパクトカーだと実感した」(島崎生人氏)。
「個人的にはオフロード性能を考えて、やはりショートボディを選びたい。名車としての礎を築いたのはこっちだし」(森口将之氏)。
「世界一硬派な本物クロカン。個人的には、ノマドを見てシエラのカッコよさを再確認」(佐野弘宗氏)。
「本命はやっぱり3ドア。使い勝手も大事だけど、ジムニーの真髄は“削ぎ落とし”にある。終のクルマ候補、堂々の筆頭」(桐畑恒治氏)。と改めて、3ドアやシエラの良さを認識した人も多かったご様子。それぞれイイトコロがあるから、ジムニーの中で迷っちゃいますよね。

「どこにでも行けること、身軽であること、視座が高いこと。山を自分の足で駆けるようになって強く感じる。ジムニーは自由だ」(田中誠司氏)。
「このナリにして世界トップクラスの走破性っていうのに、だいぶ惹かれる。悪路なんて走らないから“陸(おか)オフローダー”だけど、昔も今もずっと欲しい1台」(嶋田智之氏)。「もし農業に従事して、軽トラの他にもう1台となったら、一応あれこれ迷ってはみるものの結局コレになるだろう」(渡辺慎太郎氏)。
そう、多くの方がジムニーに惹きつけられるのは、根底に本物の走破力があるからなのです。世界にはジムニーでしか行けないところ、走れない道がたくさんある! 日本が世界に誇れる1台です。
文=竹岡圭
■スズキ・ジムニー (シエラ、ノマド含む)
ジムニー(JB64)は全長3395mm×全幅1475mm×全高1725mm、シエラは全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mm、5ドアのノマドは全長3890mm×全幅1645mm×全高1725mm。車両本体価格は165万4400円(XG/5MT)~275万円(ノマド/4AT)となる。
■スズキ・ジムニー には16人が投票!159pt /吉田(由)19pt+竹岡16pt+上田15pt+島崎13pt+関13pt+村山13pt+森口12pt+塩見10pt+田中10pt+嶋田9pt+佐野8pt+小川7pt+桐畑4pt+新井1pt+藤野1pt+渡辺1pt+EPC7pt
■ジムニー に投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック!
「実際に買ってその進化を実感する日々を送っている」吉田由美「買い替えてよかった!」竹岡圭「ライトウェイトMT車しばりで選んだ愛と勇気の20台!」上田純一郎「トップ3はすべて日本車! なかでも1位は意外なあのクルマ」島崎七生人「イヤなことすべて忘れさせてくれるクルマです!」関耕一郎(ENGINE2025年9・10月号)