2025.12.14

CARS

スポーツカーのすべてを教えてくれる究極の1台!一生に一度は所有してみたい総合9位にランクインしたクルマとは【2025年買いたいクルマBEST 20】

時速60kmでスポーツカーのすべてを教えてくれる究極の1台。

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46名のジャーナリストと編集部員、そしてEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員が加わって、2025年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。総合第9位にランクインしたのは、人生は一度きり、一生で一度は所有してみたいスポーツカーだ!

>>>総合10位はこちら<<<

第9位! ケータハム セブン 169pt

全身で風を浴び、クルマと対話する歓び。ケータハム・スーパーセブンは、シンプルゆえに走る愉しさを極めた唯一無二のピュアスポーツです。



自分の中で「ここ数年不動の1位」としてきたケータハム・セブンが、なんと2025年は9位に! トップテン圏内にランクインですよ!!

過去の順位を振り返ってみれば、2020年が42位、21年が36位、22年と23年が12位……という具合に実はこれまでも上り調子だったのですね。

24年だけは23位に沈んでしまいましたけれど、この時はテーマが“新時代のトップランナー”だったので、選考委員&EPC会員の皆さんも少々考えすぎてしまったのではないかと。きっと今年はお題が“マイ・パーソナル・ベスト”となり、思う存分に胸の内を吐露した、ということでしょうか。いやはやまったくもう、自分も含め、ではありますが、皆さんもお好きなんだから!



「イヤなことをすべて忘れさせてくれるクルマ。無駄なことを考える余裕がない、とも言えるけど、全集中を要求されてむしろ楽しいなんて、めったにない」(関)、「車との対話に全身全霊を注ぎ込むことができます」(EPC会員・武田さん)といったお二人のコメントがこのクルマのいちばんの魅力を表しています。



単純にそうしたスリリングかつストイックな面だけなら、このケータハム・セブンより上位にランクインした超高性能で高価なスーパーカーやハイパーカーでも、もちろん得ることはできるでしょう。けれど、ケータハム・セブンにはある意味「3000万円級のフェラーリやランボルギーニと同等かそれ以上のファンがある」(塩澤)。なぜならそういったクルマのように走るステージを選ばないんです。だって遮るものがほとんどなく「太陽や大気や大自然の香りを全身で浴びせられ」(嶋田)るから「速度領域に関係なく」、「街中の日常走行でも」ファンなスポーツ・ドライビングが堪能できる。そうEPC会員の吉岡さんも山谷さんも、揃っておっしゃっています。ケータハム・セブンは「時速60kmでスポーツカーのすべてを教えてくれる究極の1台」(藤原)なんです。



なぜケータハム・セブンがこうした存在であり続けているのか。それは68年前に生まれたロータス・セブンから、基本的にコンセプトが一切不変なまま造られているから。潔いまでに「シンプルで走る楽しさ以外何も持ち合わせていない」(荒井)おかげで「軽量、コンパクト、シンプルというスポーツカーの理想を、世界一ピュアに実現」(佐野)しています。他にそんなクルマはありません。もはや唯一無二の存在です。

もちろん、その対価は必要。英ケータハムがVTホールディングス傘下となり「ビルド・クオリティも大幅向上」(佐野)しましたが、それでも装備らしい装備はヒーターのみ。快適さや安楽さと縁遠いことはいうまでもありません。「身体がついていける間に乗っておきたい」(桐畑)、「自分的免許返納識別車」(荒井)という声があるのも分かります。

が、人生は一度きり。「一生で一度は所有してみたい」(山崎)なら迷うことはありません。また、その味わいは「軽自動車のエンジンからカリカリチューンの大パワーエンジンまでペアリングで激変」(大井)。選択肢の多さと、奥深さもまた、ケータハム・セブンの魅力なのです。

文=上田純一郎(ENGINE編集部)


■ケータハム・セブン 
スーパー セブン600のボディサイスは、全長3380mm×全幅1470mm×全高1090mmで、車両重量は440kg。スズキ謹製3気筒ターボエンジンを搭載し、いま日本で買える輸入車も中でもっともプリミティブなクルマのひとつ。スーパー セブン600の車両本体価格は866万8000円~。

■ケータハム・セブン には13人が投票!
169pt/上田20pt+塩澤19pt+関19pt+佐野18pt+大井15pt+荒井14pt+嶋田14pt+桐畑10pt+村山10pt+藤原8pt+吉田7pt+山崎2pt+桂1pt+EPC12pt

■セブンに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック!

「ライトウェイトMT車しばりで選んだ愛と勇気の20台!」上田純一郎
「買った後も人生楽しく過ごせるスポーツカーとは?」塩澤則浩
「イヤなことすべて忘れさせてくれるクルマです!」関耕一郎
「自然吸気V8はちびっちゃうくらいの快感発生機だ!」佐野弘宗
「最終モデルで遂に完成の域に!」大井貴之

(ENGINE2025年9・10月号)

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