2025.09.27

CARS

24年ぶりに帰ってきた!6代目ホンダ・プレリュード試乗 “元祖デートカー“が令和に蘇る

6代目となるホンダ・プレリュード。2ドア・クーペの「スペシャルティ・カー」を復活させたホンダに大きな拍手を送りたい気持ちになる。

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発想の原点はグライダー

ホンダによれば、このクルマの開発のグランドコンセプトは、「どこまでも行きたくなる気持ちよさ×非日常のときめき」。ホンダのDNAである「操る喜び」を提供しながら、サスティナブルな乗り物として、エンジンなしで自由に空を飛ぶグライダーから多くのインスピレーションを得ているという。

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実際、新型プレリュードには内外装の随所に、グライダーを想起させるデザインがちりばめられている。横から眺めると、グライダーのように伸びやかで軽快なプロポーションになっているのはもちろん、正面から見た時にも、デイタイム・ランニングライトやその下の左右のヘッドライトを繋ぐスリットが、あたかもグライダーが翼を広げているかのような形状になっているのだ。



リアの横に真一文字に伸びたテールランプも、ワイド感を強調すると同時に、グライダーの翼のような伸びやかさを感じさせる。

そして、19インチの大径ホイールの奥に見えるブレンボ製ブレーキ・キャリパーや、フロントグリルの中央に取りつけられたタテのラインなどに、青空を思わせるブルーのアクセントカラーが使われている。

19インチ・ホイールからは青く塗られたブレンボ製ブレーキ・キャリパーが覗く。

内装を見ると、やはり、伸びやかなグライダーの翼をイメージしてデザインされたという水平方向のラインを基調にしたダッシュボードの向こうに、クリーンな視界が広がっていた。スイッチ類が最小限にまとめられたシンプルで清潔感に溢れたコクピットも、ジェット戦闘機よりグライダーを想わせるものだ。インパネはすべて液晶表示になったとはいえ、昔ながらの視認性の良い大型2連メーターがドーンと映し出されるのが、私にはとてもグッときた。





さらに、「デートカー」としてきめ細かい気配りが行き届いている点にも、感心させられた。とにかく、手で触れる部分には、すべて手触りの良い素材が使われている。それはコクピット周りのみならず、着座位置が低いクルマゆえ、降りる時にサイドシルに手をつく場合があることに配慮して、シルのその部分にだけ手触りの良い素材を張るという気の使いようだ。ドア下部の靴が当たりそうな部分をわざわざ削ってあるのにも驚かされた。

また、白いダッシュボードやシートのサイド部分に、さりげなくブルーのステッチが施されているのも、センスの良さを感じさせる。これは「デートカー」としてのポイントが高いだろう。シートも運転席と助手席では細かく作り分けているそうで、運転席の座面にはホールド性の良い硬めの素材が、逆に助手席はリラックスできるよう柔らかめの素材が使われているというのだ。

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