2025.11.08

CARS

29歳看護師の彼女が選んだのは、なんとイタ車並行モノのMT車 ASSOのエアクリと美響マフラーはお気に入り 

土屋さんが選んだのは、左ハンドルでマニュアルのコンパクトカー。しかも並行モノ!

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エンジン編集部唯一の20代ムラヤマが担当する連載『若者だってクルマ好き!』。今回取材したのはアメ車のフルサイズ・バンで育ち、クラシック・ミニに憧れていた29歳の看護師、土屋楓花さん。彼女はどうしてフィアット500Cを溺愛するようになったのだろうか。

教習所から出られないと思った?

「アメ車を乗り継いでいたお父さんの影響で、小さい頃からクルマに乗るのが好きでした。18歳になったらすぐに運転したいと思って、教習所には誕生日の1か月前に入りました。当然のようにMT免許のコースに申し込んだけれど、とにかく運転には苦戦して、このままずっと、教習所から出られないのではないかと焦りましたね(笑)」



当時を懐かしんで笑う土屋楓花さんの姿が、私はにわかには信じられなかった。土屋さんが乗ってきた愛車のフィアット500Cは、単なる500Cではないからだ。通常モデルとしては日本に正規輸入されなかったMT仕様で、「ロックスター」という名の並行輸入モデルなのである。早速、今の愛車にたどり着くまでの経緯を訊いてみることにした。

やっとの思いで教習所を卒業し、晴れてMT免許を取得した土屋さんだが、初めての愛車は、中古で購入したATの軽自動車だった。

「まずは国産の小さなクルマで運転に慣れるのが良いだろう、というお父さんからのアドバイスでした」

いよいよ本命のクルマを探し始めたのは5年前。当初のお目当てはフィアット500ではなかったのだと土屋さんは振り返る。

「免許を取る前から、クラシック・ミニに乗りたいとずっと思っていました。その時も思いは変わらず、ショップに見に行ったのですが“知識がないと、出先で壊れたときに直せなくて大変だよ”と門前払いのようにされてしまって。確かにそれもそうかな、と夢半ばに諦めた形です」

そのとき、困っていた土屋さんに手を差し伸べてくれたのがお父様だ。

「フィアットのディーラーにチンクを見に行こう、と誘ってくれたんです。そしたら、何このクルマ、カワイイ! と一目惚れしました」

そうしてやってきた2台目の愛車が、白色の500C、セミATの1.2ポップである。オプション装備が充実していた認定中古車で、程度の良さも決め手になった。

土屋さんの2台目の愛車、FIAT 500C 1.2 POP。

「通勤や普段の足に使うのはもちろん、チンクやイタリア車が集まるイベントにも遊びに行き始めたら、楽しくて止まらなくなって(笑)。年間2万5000kmのペースで乗っていました。よく行ったのは名古屋や岐阜、静岡方面です。運転も楽しくて、帰りは横浜の家までだいたいノンストップでした!」

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