前回報告したように、ホテルのバレーパーキングに預けたところ、係員の運転ミスにより鉄柱に激突し、右前部を損傷してしまった79号車。そのまま、ポルシェセンター練馬に移送されて、先方の保険で修理してもらうことになったものの、損傷は外からの見た目以上に大きく、完成までに2ヶ月もの時間を要し、9月に入ってようやく完成し、無事に手元に戻ってきた次第である。
大修理を終えて帰ってきました
掛かった費用は、部品代が98万円余りで、工賃が77万円弱。合わせて175万円を超える大修理となった。

どうして、こんな大修理になったのか。フロント・バンパーについては、ボコッと凹んでいたので、交換が必要になることは予想できたが、当たりどころが悪かったのと、相手が鉄柱という極めて硬いものであったことが災いして、外してみると、その奥のバンパービームと右ラジエターにも損傷があることが判明したのである。さらに言えば、バンパーが押し込まれた時にフロント・フードにも当たっており、その修正も必要となった。しかし、もっとも深刻だったのは、やはりバンパービームの損傷で、交換が必要なのはともかく、問題はそれが取り付けられている車体フレーム側にも若干ながら影響が及んでいることだった。結果として、左右サイドメンバーのショックアブソーバー取り付け部について軽微な修正鈑金を施したということだから、残念ながら、79号車は修復歴ありということになってしまうのだろう。涙、涙。

とはいえ、起こってしまったことは仕方がない。相手がしっかりしていたから、保険で完全に修理してもらえたのだから、それで良しとしなければいけない。修理期間には代車としてレンタカーの718ケイマンを使わせてもらい、いつもと違うポルシェの走りも楽しませてもらった。結局のところ、クルマに乗っている以上、どんな細心の注意を払っていたとしても、想定外の事故に遭う可能性からは逃れられないのだ。それでも、クルマが楽しいから乗り続ける。こんなことでいちいち落ち込んでいたら、クルマ好きはやっていられません。むろん、強がりですが。
文=村上 政(ENGINE編集長)
◆エンジン編集部長期リポート 79号車 ポルシェ911カレラ4S(996型)の連載一覧はこちら■79号車 ポルシェ911カレラ4S(996型)/PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時):340万円(1244万2500円)
導入時期:2017年4月
走行距離(購入後):13万7292km(5万4907km)
(ENGINE2025年11月号)