雑誌『エンジン』の大人気企画、「エンジン・ホット100ニューカーズ・ランキングス」。輸入車、日本車問わずいま買える新車の中から、46人の自動車ジャーナリストと編集部員に、エンジン・プレミアム・クラブ(EPC)会員も加わって、愛情を注げる100台を選んだ。
今回はいよいよ最後の締めくくり、10位から1位のランキングを取り上げる。
「いい・悪い」ではなく、「そのクルマにどれだけ大きな愛情を注げるか」、「身銭を切ってでも欲しいかどうか」、そして今年は「マイパーソナルチョイス」という選者の思いも強く打ち出した。
はたしてクルマ好きの欲望のありかはどこなのか? エンジンウェブ未公開のベスト100台をその選考コメントとともに一挙公開!
◆100位からチェックする場合はこちらから ※購入可能な車両及びその本体価格は、2025年7月現在のものです。
10位 スズキジムニー(シエラ、ノマド含む)

自動車ジャーナリストと編集部員の推しコメント
実は昨年、愛車を購入する際、本気で購入を考えた一台。4ドアのノマドが発売されたことで、より現実味を帯びましたが、さらに一歩進めようと思ったタイミングで受注が一時ストップするという……。クルマも恋愛も勢いが大事。(吉田由美)
み~んなが待ってたノマドの登場により、いま誰もが欲しいと言っても過言ではない気がします。そして、長く持ち続けたい一台ですよね。(竹岡圭)
シエラよりノマドよりやはりスズキの哲学「小・少・軽・短・美」が明確な3ドアが本命。このクルマの前に酷道はない。家族が免許取得したら一推し。(上田純一郎)
昨今は5ドアのノマドが話題だが、つい最近シエラに改めて試乗。たとえ街中でも、走らせると素直に楽しいコンパクトカーだと実感した。(島崎七生人)
本格メカとコンパクトさで、自信を持って悪路に挑める。シエラを釣りのアシに迎えたい。その場合、荷室が狭く荷物が多いのでひとり乗り想定だけど。(関耕一郎)
可愛らしく機能的なデザインだけでも欲しくなるのに、どんな道でも走破できる実力とロマンまで付いてくる。それが今でも200万円以下だなんて!(村山雄哉)
市場ではノマドが注目だが、個人的にはオフロード性能を考えて、やはりショートボディを選びたい。名車としての礎を築いたのはこっちだし。(森口将之)
ジムニーもシエラも最高だが、LWB5ドアのノマド追加によって圧倒的な実用性向上まで成し遂げた。でも売ってくれないんじゃしょうがないよね。(塩見智)
どこにでも行けること、身軽であること、視座が高いこと、のメリットを、山を自分の足で駆けるようになって強く感じる。ジムニーは自由だ。(田中誠司)
このナリにして世界トップクラスの走破性っていうのに、だいぶ惹かれる。悪路なんて走らないから丘オフローダーだけど、昔も今もずっと欲しい一台。(嶋田智之)
世界一硬派な本物クロカン。ノマドの増産も決定して。早く普通に買えるようになるといいね。でも個人的には、ノマドを見てシエラのカッコよさを再確認。(佐野弘宗)
いつも感心させられる企画力。ちゃんと技術力の裏付けもあり、東京でも乗っていたいノマドの登場は25年の朗報。(小川フミオ)
最新ではノマドが話題だが、本命はやっぱり3ドア。使い勝手も大事だけど、ジムニーの真髄は削ぎ落としにある。終のクルマ候補、堂々の筆頭。(桐畑恒治)
マツダ3の一択かと思われた次期愛車候補に対抗馬として現れたのがノマド。試乗はまだだが、パンダみたいにトコトコ走って楽しいかも。期待大。(新井一樹)
ジープとGクラスのいいとこ取りのデザイン、その中身は本気のオフローダーで、4ドア・モデルも出て、お値段200万円台って売れないわけがない。(藤野太一)
もし農業に従事して、軽トラの他にもう1台となったら、一応あれこれ迷ってはみるものの結局コレになるだろう。そうでなくても選ぶ価値と魅力がある。(渡辺慎太郎)
9位 ケータハム セブン(600、2000、170、340、480、480ファイナルエディション含む)

自動車ジャーナリストと編集部員の推しコメント
ちょっと怖いもの見たさ(?)かもしれませんが、究極の、軽量&シンプルな構造から生まれるダイレクトなドライビングフィールを私も感じたい。(吉田由美)
ここ数年不動の1位。クラムシェル・フェンダーのスーパー・セブン600が理想です。注文後、一度英国で納車してもらい、Bロードを散々走ってから日本へ持ち帰るような旅をしたい。車両重量440kgなら絶対走って楽しくD.I.Y.整備も楽なはず。(上田純一郎)
イヤなことすべて忘れさせてくれるクルマ。無駄なことを考える余裕がない、とも言えるけど、全集中を要求されてむしろ楽しいなんて、めったにない。もっとも、自分の腕を考えると、そんなこといえるのは660ccまでですが。(関耕一郎)
今でも新車で買えるということ自体が奇跡そのものの絶滅危惧種。1日でも長く在り続けて、1台でも多く後世に受け継がれてほしいと思うクルマです。(村山雄哉)
田舎住まいゆえ自然もいっぱい。太陽や大気や大自然の香りを全身で浴びられて、しかも操縦が頂点級に楽しいセブンって文句なしに最高。古典バンザイ!(嶋田智之)
軽量、コンパクト、シンプルというスポーツカーの理想を、世界一ピュアに実現した量産スポーツ。日本資本が入ってからはビルド・クオリティも大幅向上。軽エンジンの600などは燃費よく、タイヤも超絶に長持ち。やっぱり軽さは正義。(佐野弘宗)
最もフィジカルで、最もプリミティブで……。以下略。なまったカラダと感覚を原点に戻してくれる存在。身体がついていける間に乗っておきたい。(桐畑恒治)
今の時代、存在そのものが奇跡のようなクルマ。買いたいのは170Sだが価格はどんどん上がってついに800万円を突破(涙)。でも軽のエンジンで車重はたったの440kgのセブンには、3000万円級のフェラーリやランボルギーニと同等かそれ以上のファンがある。税金が軽というのも素敵だ。(塩澤則浩)
1960年代から変わらないスポーツカー。軽自動車のエンジンからカリカリチューンの大パワーエンジンまでエンジンとのペアリングで激変するキャラも魅力。(大井貴之)
軽くてシンプルで走る楽しさ以外何も持ち合わせていない。この楽しみを享受できるうちはきっと元気だ。自分的免許返納識別車。(荒井寿彦)
この状態で存在することが奇跡というべきライトウェイト・スポーツカーの原点。時速60km /hで「スポーツカー」のすべてを教えてくれる究極の一台。(藤原よしお)
その走りの楽しさを語るには、多くの説明は必要としないはず。一生の中で、一度は所有してみたいのが、このセブン・シリーズです。(山崎元裕)
軽さをこれほど意識させるクルマは他に無い。Kの動力源で走りが堪能できるのも軽さの勝利。サイドパネルをボディ同色にすると一体感が増して実にクールである。(桂伸一)
8位 BMW M2
自動車ジャーナリストと編集部員の推しコメント
大きすぎない本格派プレミアムスポーツクーペって、希少車種と言ってもいいくらい少なくなりましたよね。1台は手元に欲しいカテゴリー。(竹岡圭)
愛車E82 135iクーペからの乗り換えを密かに狙っている。今や少なくなったBMWの直6で思い切り走るなら、M3やM4ではなくM2が一番だ。(村山雄哉)
E30/E36でMの世界を知った世代にとって、M4よりM2のサイズ感が好ましい、というひとは多いのでは。MTが設定され、価格的にも距離感が近い。(田中誠司)
M3/M4が大型&高出力化するなかで、比較的コンパクトなボディで直6エンジン+6段MTをFR駆動で味わえる。BMWの良心ともいえる貴重な存在。(藤野太一)
このサイズでFRで直列6気筒の無電化エンジンを搭載している時点で、もう勝ったも同然である。企画自体はもちろんそれを承認した会社も天晴れだ。(渡辺慎太郎)
BMW Mの末っ子と言いながら480psもあるFRスポーツモデル。振り回して遊ぶなら間違いなくNo.1。3ペダルの6段MTが選べるのも大きな魅力!(大井貴之)
いまだに自慢の直列6気筒を積むコンパクトな後輪駆動クーペというだけで貴重、そのうえ6段MT/8段ATの両方が用意されるのもありがたや、である。ちょっと前のマイナーチェンジで20ps増しの480psにパワーアップ、もう「2」とは言えない。(高平高輝)
かつてM3に惹かれた身にとって、なんてありがたく素晴らしい存在か。誇示するためのスポーツカーではなく、日常からのドライビングに感激をもたらす直6と6段MTに感謝。サイズ感と実用性にも◎です。(斎藤慎輔)
これこそFRのドライビングの楽しみを味わえる典型的なクルマ。M3に近いエンジンパワーによりサーキットでも楽しめるし、冬道での駆けぬける歓びもある。(菰田潔)
エンジン、ハンドリング、戦闘力そして大きすぎないボディ。どれをとっても一流のスポーツカー。今どきMTが選べるのもウレシイじゃないか。(工藤貴宏)
FRの2ドア・スポーツ・セダンを基本とするBMWの駆けぬける歓びの伝統を、みごとに体現した一台。MTも選べるなんて、もうその存在だけで涙モノ。(村上政)
アップテンポでかつ正確な操作を求められるが、それが精度の高い鋭い走りをもたらしてくれる。BMWの真骨頂ともいうべきスポーツマインドがある。(斎藤聡)
7位 ポルシェ 911GT3(ツーリング・パッケージ、992.1型 RS含む)
自動車ジャーナリストと編集部員の推しコメント
素の911が一番楽しい! と言い続けて来たが、GT3を走らせてしまうと心が揺らぐ。こっそり「素のGT3が一番楽しい」に言い換えてしまおうか。(大井貴之)
911唯一の自然吸気フラット6もさることながら、前脚のダブルウイッシュボーンがもたらすカチッとしたステアリング・フィールを知ったら……。もうストラットには戻れない(笑)。(新井一樹)
公道を走る合法的レーシング・マシン(特にRS)。頑張ればRSでも日常に使えてしまうのでは? という実用性との両立は、脅威を超えて恐怖ですらある。(藤原よしお)
個人的にはツーリング・パッケージをチョイスしたい。やはりポルシェの911シリーズは、永遠に憧れのブランドといえるのではないでしょうか。(山崎元裕)
9000回転楽勝に回る自然吸気のむせび泣くエンジン・サウンドに酔いしれて、ついつい速度が増速してしまう。同時に目立ち過ぎるルックス故に行動は控えめに。(桂伸一)
公道でこのモデルの実力をすべて引き出すことは不可能だが、その片鱗を感じるだけでアドレナリンが吹き出す。モータースポーツの世界を垣間見れる一台。(竹花寿実)
9000rpmまで回る自然吸気フラットシックスの魅力、いや魔力…… きっと今後、こうした走りの世界を味わうのは難しいはず。(島下泰久)
硬派の典型、速く走ることに意義があるスポーツカー。ハンドルを握った時は気合が入る。サーキットでのパフォーマンスは計り知れないがその一端はチョイノリでも顔を見せる。(日下部保雄)
9000回転まで回る4リッター自然吸気エンジンを搭載するGT3。サーキットを満喫できる仕立てでありながら、コンビニに出掛けられる懐の深さに、もはや脱帽。(藤島知子)
911GT3 RSはレーシングスポーツを飛び越えて、レーシングカーの領域へと到達した。まず手に入れることが何より困難だけど、持てたら一生楽しめる。(山田弘樹)
25年前に編集部にあった996型GT3に乗って以来、ずっと目指すべき頂点として憧れ続けてきた。が、性能も価格もどんどん上がり続けて、今はただ見上げるのみ。(村上政)
速いだけでなく、その超高性能をあらゆるドライバーに正確に伝えることができる一台。エアロやダンパー、LSDの効きを走りながらいじれる機能も新鮮。(吉田拓生)
6位 ランドローバー・ディフェンダー(オクタ含む)

自動車ジャーナリストと編集部員の推しコメント
オクタに乗ってBMW製のV8ユニットや脚さばきに恐れ入ったが、私の好みはシンプルな90のディーゼル。都会にもスッと溶け込めるのが素敵だ。(村山雄哉)
あらゆるクルマが闊歩する東京都心で、姿だけで人目を惹くモデルは実は少ない。歴史に根ざした特異なデザインのわりに、乗れば普通に高級。(田中誠司)
新たなヒーローモデル「オクタ」に驚いた。舗装路で速いわけではないが、まるで浮いたようにフラットに走る6Dダイナミクスサスペンションはスゴい。(佐野弘宗)
オクタは最高にフィールがよい。オンでもオフでも性能ばつぐん。気持ち的にはもっと上位にランクインさせたいクルマ。(小川フミオ)
クラシックの面影をしっかり残しつつ、新時代のアイコンとして進化を遂げたディフェンダー。その象徴がオクタ。ダートに放てば、まるで異次元のフットワーク。一方で、素のD350の質実剛健ぶりも捨てがたく、選ぶ楽しみもひとしお。(桐畑恒治)
最速モデルのオクタはめちゃくちゃ凄いですが、個人的には25年モデルの3リッター直6ディーゼルD350を選択。エンジンの静かさと足の良さは特筆もの。(藤野太一)
欲しいのはショートボディの90だが(理由はカッコいいから)、直6ディーゼルが1002万円、V8だと1583万円と高額なのが玉にキズ。2リッターで税金も安かった直4ディーゼルを復活して欲しい!(塩澤則浩)
直列6気筒ならこうでなくちゃ、が全部詰まっている直6ディーゼル・ターボ(MHEV)のスムースさが素晴らしい。同じぐらい素敵なのがフラットで洗練された乗り心地。世界最高の悪路走破性とオンロードの快適性を併せ持つのは他にない。(高平高輝)
ヘリテージを見事に昇華したスタイリングに、道路環境、天候などに対する圧倒的な信頼感を備え、快適性と道具感のバランスの巧みさに感心してます。(斎藤慎輔)
クラシックなイメージのランドローバーだが、SUVの中で一番モダンなデザインで美しく、重厚感も備わっている。走っても期待を裏切らず悪路走破性も高い。(菰田潔)
オクタも加えてさらにブランド力が上がったがその魅力は驚異的なボディ剛性の高さ。しんしんとしたキャビンは乗らないとわからない。(日下部保雄)
タフなオフローダーにモダンなデザインと英国車ならではの奥ゆかしいカラーがマッチ。モノコック構造はオンロードの乗り心地と操安性に優れている。(藤島知子)
高級化路線にのったランドローバーにあって、牧歌的な英国の匂いが感じられる一台。オクタの出来は驚愕だが、直6ディーゼル110の素朴な感じが好き。(吉田拓生)
自社製V8搭載のディフェンダーを推していたが、新しいBMW製V8を搭載したオクタの方がさらに私好み。これぞハイパフォーマンスSUVの頂点!(佐藤玄)
OCTAはとても印象的であった。4.4リッターV8の力強さがオンロードだけでなく、オフロードでも発揮される。このパフォーマンスはすごい。(九島辰也)
自動車が持つ冒険的な楽しさを明快に体現する、という点では世界最高峰にあるクルマ。露悪的にならないところも、英国車の魅力として受け止めている。(武田公実)
何度か助手席に乗ったが、どんな路面でも難なくこなすオフローダーとしての高性能と、高級車としての乗り心地というバランスの良さに脱帽。(永野正雄)
悪路走破性、オンロード走行性能、快適性、多用途性など、全方位で高いレベルで能力を発揮している。ディーゼルMHEVのD350が優秀。(金子浩久)
90のV8推し。赤はないと思うので買ったらソッコー、赤フィルム。モダンクロカンデザインの到達点。なかでもショートが完璧。ショートのオクタが欲しい。(西川淳)
悪路での圧倒的な走破性だけでなく、個性的なデザインで人気のディフェンダー。多種多彩なボディとパワートレインのラインナップも魅力的だ。(大谷達也)