2025.10.10

WATCHES

【188本限定】ルイ・ヴィトン初の腕時計「モントレ」がついに復刻!

▲「ルイ・ヴィトン モントレ」 W0YG11

全ての画像を見る
1980年代に時代を象徴するウォッチとして華々しいデビューを飾り、時を超えて今なおコレクターズアイテムとして愛される作品を再解釈した新作タイムピースが2025年秋、登場した。それが「ルイ・ヴィトン モントレ」。メゾンが創業時に掲げたウォッチメイキングのビジョンと大胆なエスプリを今、再訪する。

1980年代のペブルシェイプを継承



▲自動巻き。イエローゴールド、ケース直径39mm、50m防水。850万3000円。

ルイ・ヴィトンは、1980年代後半に時計業界に衝撃を与えた、メゾン初の腕時計を復刻した限定エディション「ルイ・ヴィトン モントレ」を発表・発売した。先駆的なビジョンを持った建築家ガエ・アウレンティがデザインした、ペブルシェイプを特徴とするオリジナルモデルの「LV I」と「LV II」はルイ・ヴィトンの旅のエスプリを体現する作品として今なお熱烈な人気を博し、コレクターの間で絶大な支持を受けている。


▲左がLV I 右がLV II。1988年発表のペブル(小石)シェイプ・ウォッチ。

イタリア人建築家兼デザイナー、ガエ・アウレンティ。パリの駅舎をオルセー美術館に改築するという画期的なプロジェクトを完成させたばかりの彼女とのコラボレーションによりLV IとLV IIは誕生した。
▲イタリア人建築家兼デザイナー、ガエ・アウレンティ。パリの駅舎をオルセー美術館に改築するという画期的なプロジェクトを完成させたばかりの彼女とのコラボレーションによりLV IとLV IIは誕生した。

このたび、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が、このアイコニックなウォッチの象徴的なデザインコードを、最高峰のサヴォアフェール(匠の技)で昇華させた。

アイコニックなケース

▲クラウンはケースの頂上、12時位置に配される。
▲クラウンはケースの頂上、12時位置に配される。

伝統の息吹は、「ルイ・ヴィトン モントレ」のケースのあらゆる要素に感じられる。「ラ・ファブリク・デ・ボワティエ ルイ・ヴィトン」においてすべて手作業で製作され、丁寧に磨き上げられたケースには、1980年代のオリジナルのクリエーションのフォルムが忠実に再現されている。

イエローゴールドのケースは、光を受けて美しく輝く39mmの丸みを帯びた形状に仕上げられ、12時位置には懐中時計からインスピレーションを得たクラウン(リュウズ)を配置。幅広の巻き上げクラウンには、特別に施された「クル・ド・パリ」テクスチャーなど、細部へのこだわりが光る。手動操作の高精度加工機で丁寧に成形されたクラウンは、触り心地のよさや快適性に加え、独特の情緒を醸し出す。

▲独創的なケースバック構造とラグレスデザインを再解釈。ストラップはブラックカーフレザー製。
▲独創的なケースバック構造とラグレスデザインを再解釈。ストラップはブラックカーフレザー製。

ガエ・アウレンティの先駆的なビジョンを讃えて、彼女が考案した独創的なケースバック構造とラグレスデザインも再解釈し継承されている。1988年モデルを想起させるこのウォッチは、当時と同じクイックリリースストラップシステムを採用。ケースバックには「1 of 188」の刻印が入る。レザーストラップの下にさりげなく隠されたこの文字は、身に着ける人だけが密かに楽しめるディテールとなるだろう。

▲自社製自動巻き機械式ムーブメントのローターはピンクゴールド製。パワーリザーブは45時間。「1 of 188」の刻印を施したクローズドケースバック採用。
▲自社製自動巻き機械式ムーブメントのローターはピンクゴールド製。パワーリザーブは45時間。「1 of 188」の刻印を施したクローズドケースバック採用。

グラン・フー エナメル文字盤

イエローゴールド・ケースに、オリジナルのグラフィックな文字盤を彷彿とさせるホワイトのグラン・フー エナメルのダイアルを組み合わせた「ルイ・ヴィトン モントレ」は、オリジナルのヘリテージピースが採用していたクォーツキャリバーに代わり、自社製自動巻きムーブメントを搭載している。

ミニマリストなタイムオンリーウォッチには、ヘリテージピースのデザインを象徴するグラフィックな要素が息づいており、新しいツインアワーとミニッツスケールに施されたレッドとブルーのアクセントがその魅力を際立たせている。

▲グラン・フー エナメルはその耐久性、高品質な仕上げ、そして卓越した光沢感により新しい文字盤の素材として明確な選択だった。
▲グラン・フー エナメルはその耐久性、高品質な仕上げ、そして卓越した光沢感により新しい文字盤の素材として明確な選択だった。

このウォッチは、メゾン初の腕時計がデビューした1988年へのオマージュとして、188点のみの限定生産。「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のアーティスティック・ディレクター、マチュー・エジ氏は次のように述べている。

「クリエーションの再解釈は、そのデザインとエスプリをリスペクトするということ。私たちは、オリジナルのモデルと同じグラフィックコードを維持しつつ、より現代的で洗練された感覚を追求しました」。

文=数藤健

(ENGINE Webオリジナル)

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement