2025.11.02

CARS

海の向こうからハイエースの対抗馬が上陸 商用バンのほかに乗用タイプも設定 JMS2025でキアPV5がデビュー

ヒョンデの子会社である起亜社が手掛けるEV専用の商用車「PV5」。

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Kia(キア)PBVジャパンはジャパン・モビリティ・ショー2025(JMS2025)にEVの商用車、「PV5」を出展した。

キアの最新作

キアPV5はヒョンデの子会社である起亜社が手掛けるEV専用の商用車。ヒョンデが開発した、ひとつのプラットフォームから様々な形態の車両をつくり出すPBV(purpose-Built Vehicle)の1台として2025年に発表されたばかりの最新モデルだ。キア版のトヨタ・ハイエースと思えば、それが正解である。

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ヘッドライトはどこ?

エクステリアは奇抜なデイタイムライトをはじめ、商用車としての機能性を損なうことなくデザインコンシャスな仕上がり。ちなみに、ヘッドライトはバンパーグリルの最上段に存在を消して配されている。ボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4695×1895×1899,ホイールベース=2995mm。全幅は広めだが、全長は5ナンバー・サイズに収まっている。

プラットフォームはヒョンデのアイオニック5などにも用いられているE-GMPをベースにしたE-GMP.Sを採用。フロント1モーターの前輪駆動で、モーターの最高出力は122~163ps、最大トルクは250Nm。駆動用バッテリーは43.3kWh、51.5kwh、71.2kWhの3種類をグレードによって使い分ける。なお、43.3kWhがリン酸鉄リチウムで、残りの2つは三元系リチウム・バッテリーを用いている。最長航続距離は521km。


商用と乗用の2タイプ

ラインアップは、2名乗車で商用登録の「カーゴ」と2列5名乗車で乗用登録の「パッセンジャー」の2タイプを用意する。車輛重量は1875~2140kgで、カーゴの最大積載量は690~790kg。本国や欧州向けにはミニバンとして使える3列仕様の設定もあり、反響や販売状況によっては日本への導入もあるという。

価格は、カーゴが589万~679万円、パッセンジャーが679万~769万円。発売は2026年春で、初年は1000台、2027年には2000台の販売を計画。現在、8か所のディーラーと約100か所のサービス拠点を目標に環境の整備を行っているという。



文=新井一樹(ENGINE編集部)、写真=望月浩彦/Kia PBVジャパン

◆ジャパン・モビリティ・ショー2025の最新情報はこちら!

(ENGINE Webオリジナル)

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