2025.11.07

CARS

「マクラーレンGTS」に日本限定車が【4つのテーマで合計22台】「シグネチャー・コレクション」が上陸

4色の日本スペシャルのマクラーレンGTSは22台のみ!

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マクラーレンが、日本市場限定モデルの“GTSシグネチャー・コレクション”を発表した。4つのテーマを設定し、トータル22台を販売する。

マクラーレンの聖地がモチーフに!


モチーフとなったのは、本拠地であるマクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)そのもの。東京のセンチュリー・タワーや香港国際空港などを手がけたノーマン・フォスター卿が設計し、2004年に完成した英ウォーキングの施設は、建物と湖が陰陽をモチーフとした完全な円を描く、バランスと調和を本質としたデザインが施されている。

この形は、マクラーレン全車のインフォテインメント・システムのホーム・ボタンの原型となっている。

湖水は社屋の空調や風洞が発する大量の熱の放出に利用され、建屋の内部は各部門の独立性を保ちつつ、協調を促す動線を計算した構造。科学と自然の調和や、すべてのデザインは意味と機能を持つという機能美を追求した思想が、MTCには盛り込まれている。

このMTCの哲学を、機能性や動力性能、日常使いの利便性を融合したマクラーレンGTSに反映したのが今回のシグネチャー・コレクションというわけだ。いずれも、MTCとの関連性を持たせた専用ボディ・カラーや、GTSとしては初の採用となる2色のホイールなどを備える。



まず、“ホーソーン”と銘打った仕様は、キャンパス周辺に群生するサンザシにちなんだネーミング。ディープ・ブラックにグリーンを重ねたメタリック塗装で、サテン仕上げの鍛造ホイールを組み合わせる。



インテリアは、アーモンド・ホワイトのセミアニリン・レザーで仕上げた。



“パラゴン”は、MTCブルバードのタイルにインスパイアされた仕様。MTC建設時のプロジェクト名にちなんだ車名で、ボディ・カラーのパラゴン・ブラックはシルバーのメタリック・フレークが煌めくブラックだ。ホイールはサテン仕上げで、インテリアはアーモンド・ホワイトのセミアニリン・レザー仕上げとなる。



“ロトンダ”は、地下階の長い廊下と、そこへつながる円形のエントランスに着想を得た。ロトンダ・ホワイトと呼ばれるソリッドのオフ・ホワイトをまとい、ホイールはダーク・パラジウム仕上げ。インテリアは、スコリア・グレーのセミアニリン・レザーを使用した。



“リフレクション”は、湖が映り込んだガラスのファサードのイメージ。ボディ・カラーのリフレクション・グリーンは、シルバー・メタリック・フレークを含む独特の下地でMTCの情景を再現した。ホイールはダーク・パラジウム仕上げで、ボディとの対比を強調。インテリアは、スコリア・グレーのセミアニリン・レザー仕上げだ。



全車とも、グラファイト・グレーのブレーキ・キャリパーや、MTCをイメージしたパターンをあしらったミラー、スポーツ・エグゾーストとナチュラル・チタンのテール・パイプなどを装着。





内装には、MTCの設計図のモチーフが入るドア・パネルや助手席フェイシア・プレート、センター・コンソールの記念プレートなどを特別装備する。

マクラーレンの日本限定車はこの2025年9月、750Sに初設定された。それから間もなく、今回の「シグネチャー・コレクション」が登場したことは、2024年の国別販売台数で世界2位となるなど、マクラーレンにとって日本が重要な市場であることの表れだといえるだろう。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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